最後までそう強く追わずに、ワンダフルラスターが楽勝!!

ワンダフルラスター

14年9月13日(土)4回阪神1日目6R サラ2才新馬(ダ1400m)

ワンダフルラスター
(牡2、栗東・音無厩舎)
父:Tiz Wonderful
母:Greer Lynn
母父:Speightstown

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前半の3ハロンを37.1で行けたワンダフルラスターだったが、それにしても直線ではまったく追う必要がない程。おそらく後ろの足音も聞こえなかったのではなかろうか。
最後の1Fを12.2が物語る様に、先行押し切り。スローペースだけにと思ったが、勝ち時計は1Rの2歳未勝利が1.26.2だから、そう遅いとも思えないもの。5、6Rといい、音無厩舎の2歳馬もなかなかに悪くなさそうである…。


火曜の朝に、坂路で音無師にこのワンダフルラスターとひとつ前のレースのラクアミの事を訊きたいと思っていたが、残念ながら顔を見せずであった。橋口師友道師のサマーシリーズのチャンプ二人と、東京盃で開業して早くも重賞制覇の森田師。この3人がいたぐらいだった。だがやはり勝つというのはいいもので、坂路監視小屋が実に明るいムードであった。
さてこのワンダフルラスター。ノーステッキでのゴールと言った方が適切かと思う。鞍上の浜中Jが物凄く、馬なりで勝ったという訳ではない。多少、手綱を押してはいたラスト1ハロンだったが、最後の方は流し気味でのゴールだったのは間違いなさそうだ。

4角までは逃げたワンダフルラスターの傍には、グロリアバローズワンダースパイアが外へ並び加減で廻ってきているのだ。2着のスマートレジェンドは4角では二列目の最内。前から2馬身あるかないかの処で直線へ入ってきている。ラスト1ハロンから、どんどんと後ろとは差をつけていったワンダフルラスターであり、それを追うのが、スマートレジェンドただ1頭。ワンダフルラスターが流し気味でゴールへ入ったが、その最後の1Fが12.2と悪くない数字でのもの。追っていたなら、どこまでタイムを縮めていたのかと思う。
516キロと立派な数字でもあるワンダフルラスター。当然に、芝での走りを観ていたい馬でもある。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。