スピード感たっぷり、エイシンカラットが引き離す!

エイシンカラット

14年11月8日(土)5回京都1日目5R サラ2才新馬(芝1400m)

エイシンカラット
(牝2、栗東・今野厩舎)
父:Tale of Ekati
母:Ellie’s Moment
母父:Kris S.

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ゲートが開いた瞬間に他馬よりも前に出ていたエイシンカラット。そのまま先手を取って、後続に7馬身もの差をつけてデビュー戦を圧勝してみせた。2着も内の3番手で脚を貯めていたフォローガーネット。エイシンカラットの次に支持を受けていたビーチパラソルは、コーナーコーナーで外へ流れ気味のロスな競馬。最後にやっと脚を使って3着には来たが、力を出し切った感がなかった。
前半3Fを35.3の楽なペースで行ったにしろ、上がり3Fが34.1としっかりと脚を使ってのエイシンカラット。スピード感たっぷりのデビュー戦だった…。


内廻りと外廻りの違いがあろうとも、1.20.9と1.21.7と、同じ日の行われたファンタジーSのクールホタルビの勝ち時計と比べてしまう。内廻りと外廻りを比較する事自体がナンセンスなんだろうがそこは素人考え、お許し願いたい。それほどに、エイシンカラットの時計が秀逸だという事を伝えたいだけである。それ程にインパクトの強い勝ち方だった。

ただし武豊Jのインタビューにもある様に、開幕週だし馬場が絶好だから好タイムは出るとの事。まったく馬なりとは言わぬまでも、強め程度でのラスト1ハロン。追えばまだコンマ5秒ぐらいは縮まっていたのではと思えるもの。何せ、逃げて行った馬がメンバー中で最速の上がりで駆けたのだから、大差に近い着差がついても仕方があるまい。ただ、ただエイシンカラットの速さと強さだけが目立った一戦であった…。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。