【エ女王杯】今年は主役ディアデラマドレ いざ母仔の悲願成就へ!

12日、エリザベス女王杯(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ディアデラマドレ(牝4、栗東・角居厩舎)は藤岡康太騎手を背にCWコースでの最終調整。序盤はゆったりとしたペースを刻むも、馬なりで徐々に加速を見せて直線へ。先行した僚馬エアウルフに内から並びかけると、ゴールまで手応えで相手を圧倒。1馬身ほど先着を果たした。時計は6F86.1-69.2-54.1-39.5-11.8秒をマークしている。

1週前追い切りに続いて跨った藤岡康太騎手は「感触としては、先週よりも今週の方が良かったですし、前走よりも状態は上向いているんじゃないかなと思います」と状態に太鼓判。「状態に関しては自信を持って行ける」と確かな手応えを掴んでいる様子。

昨年は9着に敗れたものの、当時は1000万クラスを勝ち上がったばかりの身。今年は重賞2勝の実績を引っさげ堂々の出走だ。「精神面も課題のひとつではあるのですが、マーメイドSの時など、メンコをしたり工夫してきて、だいぶいい感じになってきました」とこの1年コンビを組み続けての成長を口に。母ディアデラノビアが成し遂げられなかったG1のタイトルへ、いよいよ機は熟した。



ディアデラマドレに騎乗予定の藤岡康太騎手の一問一答は以下の通り。

●母から受け継いだ素質がついに開花

-:前走は強かったですね。

藤岡康太騎手:そうですね。本当にハイ。いい競馬でした。

-:メンバーもかなり強いメンバーだったので、今回にかなり自信を持てたのではないかと思います。

藤:ホントにあの強いメンバーの中で、いい脚を使ってくれました。

-:デビューしてこれまで、去年のこのレース9着というのもありましたが、血統が血統だけに注目される馬でしたよね。

藤:お母さんも現役時代に凄く走った馬ですし、ファンの多い馬だと聞いているので。

-:その力をようやく、存分に発揮できるようになったんじゃないですか?

藤:そうですね。もともと持っている能力は高かったと思うんですけど、精神面での成長が大きいので、今はしっかり毎回走ってくれます。

-:前走後、先週、そして今週、追い切りに跨がりました。感触はどうだったんでしょう?

藤:感触としては、先週よりも今週の方が良かったですし、前走よりも状態は上向いているんじゃないかなと思います。

-:表情からも自信というのが窺えます。

藤:いえ(笑)。そうですね。状態に関しては自信を持って行けると思います。

●二度目の挑戦で結果を出したい

-:去年は9着でした。いろいろ精神面のことがありましたが、メインスタンド前からのスタート。大歓声の中、このあたり、今年はどうなんでしょう?

藤:そこに関しても、課題のひとつではあるのですが、マーメイドSの時など、メンコをしたり工夫してきて、だいぶいい感じになってきたんじゃないかなと思います。

-:道中の手応えといいますか、以前に比べて子供っぽさがなくなってきているのでしょうか?

藤:そういったあたりでも成長が見られますし、ずいぶん大人になってくれたなと思います。

-:それが最後の瞬発力に繋がっているのですね。

藤:はい。そうですね。

-:2回目のエリザベス女王杯になります。今年思い描いているイメージがありましたらお願い致します。

藤:イメージはやはり、この馬の持ち味は最後の末脚だと思いますし、そこまでいかにリズム良く運べるかだと思っています。

-:精神面が課題の部分、スタートもあったんですが、枠などは「こちらの方がいいな」というのがありますか?

藤:枠に関しては、正直どこでも大丈夫かなと思っています。スタンド前でのイレ込みなどを考えれば、後入れの偶数枠が欲しいかなという気はしますけど。

-:ファンの多い馬。これはお母さんから引き継いでいるものでもあります。そのファンの皆様にひと言お願いします。

藤:そうですね。お母さんの気性の激しい部分もしっかり受け継いでいますけど、いい部分もしっかり受け継いでいるので、今回のG1でしっかり結果を出したいと思います。応援よろしくお願いします。