【阪神JF】ホタルビはキビキビ12秒7「しっかりと攻めてきた」

10日、阪神ジュベナイルF(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。クールホタルビ(牝2、栗東・清水久厩舎)は坂路を助手が騎乗して、単走での追い切り。馬なりで4F57.3-41.1-26.3-12.7秒と終い重点のメニューをこなしたが、1週前追いは同じく坂路で53秒0の好時計をマーク。態勢は既に整っており、今週は調整に努めた印象だ。

「先週にしっかりと攻めてきたし、今週はソフトに。牝馬だし、これで十分でしょう。いい感じにハミも抜けてたし、リズムよく走れてましたから」

こう追い切りの意図を語るのは押田調教助手。ここ最近は坂路が時計の掛かる馬場状態とはいえ、1週前の時計・動きは好調を感じさせる内容そのもの。今回がキャリア6戦目と、決して順調な道のりを歩んできたわけではないが、主戦の小牧太騎手も「カイ食いが良くて、タフな馬やね」と語るように、厳しいローテーションにも堪えることなく元気一杯。前走で重賞を制してなお、上昇ムードを放っている。

新馬戦では3馬身半差の快勝も、そこからチグハグな結果が続いたが、ファンタジーSではこれまでの競馬が嘘のようにピタリと折り合い、押し切りV。しんがり14番人気の低評価を覆してみせた。「前走はゴール前で抑える余裕があったからね。あれならマイルも心配いらないでしょう」と同助手は語るが、コンタクトさえとれた時の能力の高さは証明済み。9番人気と伏兵の存在ながら、'07年の有馬記念を制した父マツリダゴッホのように、G1の舞台でもアッと言わせる走りをみせられるか。