怪我から復活のマスクトヒーローが2年ぶりのV……師走S

12月27日(土)、4回中山7日目11Rで師走S(ダ1800m)が行なわれ、横山典弘騎手騎乗の1番人気・マスクトヒーロー(牡6、美浦・新開厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:52.8(良)。

2着には1馬身半差で3番人気・ノースショアビーチ(牡3、美浦・田中剛厩舎)、3着には2馬身半差で2番人気・フィールザスマート(牡3、美浦・新開厩舎)が続いて入線した。

ノースショアビーチがハナを取ると、ペースを緩めることなく大逃げの形に。離れた2番手にロングロウ、そこから離れた3番手にマスクトヒーローらが集団で追走する。4コーナーに入ると馬群は凝縮していき、直線へ。逃げるノースショアビーチが粘りを見せるも、マスクトヒーローの脚色が上。一気に抜き去り、先頭でゴール板を駆け抜けた。粘ったノースショアビーチが2着。中団から伸びたフィールザスマートが3着に入った。

勝ったマスクトヒーローは今年の1月に骨折。復帰初戦となった前走は休養明けということもあり、7着に沈んでいた。叩き2走目となった今回は(3-1-0-1)と良績の中山コースで好走。見事な復活劇を果たした。馬主は有限会社社台レースホース、生産者は千歳市の社台ファーム。馬名の意味由来は「仮面の英雄」。

1着 マスクトヒーロー(新開幸一調教師)
「強かったですね。このくらい走れる力はあるんですよ。ジョッキーもうまく乗ってくれました。骨折明けの前走でもこの馬らしさは見せていましたし、今回は違うと思っていました。状態も上がっていましたしね。何度も骨折しているのに、大した馬です。みごとに立ち直ってくれた。今後については様子を見て決めます。間隔を開けたほうがいいタイプですし、いったん山元トレセンでの放牧を挟む予定です」

2着 ノースショアビーチ(村田騎手)
「調子が良かったし、自分のリズムで運べた。いい競馬ができたと思う。きょうは相手が強かったね」

3着 フィールザスマート(田中勝騎手)
「ダートスタートのほうがいいし、スムーズな競馬だった。きょうのところは力負け。これからに期待したいね」

4着 グランドシチー(津村騎手)
「もうひと絞りが理想です。よくがんばっていますよ。伸びてはいるのですが、トップハンデを背負っていましたからね。展開的にも勝ち馬にうまく乗られました」

5着 ヒラボクマジック(三浦騎手)
「ゲートを出たのは収穫。ペースが遅くなると思い、促していった。ただ、スムーズすぎ、馬がその気になってくれなかったね」

6着 ツクバコガネオー(勝浦騎手)
「脚は使っているが、もっと前目のポジションを取りたかった。うまく噛み合わなかったね」

師走Sの結果・払戻金はコチラ⇒

マスクトヒーロー
(牡6、美浦・新開厩舎)
父:ハーツクライ
母:ビハインドザマスク
母父:ホワイトマズル
通算成績:10戦5勝

マスクトヒーロー

マスクトヒーロー

マスクトヒーロー

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