【1回中山】レッドディザーブ…小平奈由木の注目新馬レポート

レッドディザーブ
(牡3、栗東・西園厩舎)
父:フレンチデピュティ
母:シーディザーブス
母父:サンデーサイレンス

父はフレンチデピュティ。勝ち上がり率が優秀なだけでなく、ノボジャック(JBCスプリント)、クロフネ(JCダート、NHKマイルC)、エイシンデピュティ(宝塚記念)、アドマイヤジュピタ(天皇賞・春)、ピンクカメオ(NHKマイルC)、レジネッタ(桜花賞)など、様々なカテゴリーにトップホースを送り出している。高齢になったとはいえ、まだまだ大物が登場して不思議はない。

母シーディザーブス(その父サンデーサイレンス)は5勝をマーク。その姉弟にディファレント(アルゼンチン3歳牝馬・古馬牝馬チャンピオン)、アルゼンチンスター(1勝、ペルーサの母)、アルファフォーレス(6勝、東海S3着)らがいる。ホローポイント(2勝)、コスタパルメーラ(4勝)は同馬の半兄。東京サラブレッドクラブの募集総額は1800万円だった。

社台ファームでしっかり乗り込まれ、9月20日にはセグチレーシングステーブルへ。11月27日、栗東に入厩した。12月5日のゲート試験をパスすると、順調にペースアップされた。おっとりした気性ながら、促せばきちんと集中。追わせて味があり、先週のウッドコースでは併走馬を大きく突き放し、確かな性能をアピールした。いきなり動ける態勢が整っている。

1月18日(日)、中山の芝1600mにスタンバイ。和田竜二騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。