【フェブラリーS】勢い十分アルヴィス「動き、時計とも完璧」

18日、フェブラリーS(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、すばるSで1着のレッドアルヴィス(牡4、栗東・安田隆厩舎)は助手が騎乗して坂路で追われ、馬なりの手応えでフィニッシュ。キビキビとしたフットワークで4F55.1-39.8-25.4-12.5秒を叩き出した。

「中1週なんで上がり重点で。ええ、動き、時計ともに完璧ですね。前走はあと1F地点で“勝った”と思えた。まだこれから力をつけるところはありますが、気性面はどっしりとしてきましたね。まだ伸びしろもありますから」と安田隆行調教師は納得の表情。東京のマイルは重賞のユニコーンSを含む2勝。この勢いは無視できない。


前走、ファイナルSで1着のコーリンベリー(牝4、栗東・柴田見厩舎)は松山弘平騎手を背に坂路で4F53.9-39.6-25.2-12.1秒をマーク。終い重点で全体の時計は控えめながら、鞍上が気合を付けると鋭く反応。馬なりのままラスト1Fは12秒1の瞬発力で登坂した。

「今週は輸送もあるし坂路でサッと。馬なりでしたが、ビュンって伸びてましたよ。ええ、いい状態に仕上がってきたと思います。相手はかなり強力ですが、この馬もやることはひとつなんで。スタートは速いし、行くだけ行きますよ」と古川調教助手は逃げ宣言。コパノリッキーとの先手争いが楽しみになってきた。


前走、根岸Sで16着のシルクフォーチュン(牡9、栗東・藤沢則厩舎)は助手が騎乗してCWコースを単走追い。大きな上積みこそないが、6F82.4-65.4-51.5-38.7-13.1秒を馬なりでマーク。活気ある動きを見せている。

「折り合いもついてたし、このぐらいでいい。そんな間隔もあいてないし、もういい年齢やからな。しっかり疲れを抜いてやらんと。今? 馬は元気だぞ。競馬にいけばやる気も見せるしな。スタートして下手に仕掛けるとハミを噛んで力んでしまう。こないだもそうやろ。前から離されてもいいから、後ろでジッとしてもらいたい。そう、直線勝負に懸けるしかないんやから」と長厩務員。このレースは4年連続の出走で、12年には銀メダル。いつものポジションから古豪の意地を見せるか。