【フェブラリーS】体調万全ワイドバッハ 「差し切ってやる」

【天皇賞・春】春の盾は二強対決！馬券のカギは爆穴の一発！

提供：重賞トレンドジャッジ
18日、フェブラリーS(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。根岸S2着からの参戦となるワイドバッハ(牡6、栗東・庄野厩舎)は助手を背に、いつも通りの坂路での追い切り。単走で追われ、時計は4F53.5－39.7－26.0－13.2秒をマーク。中2週のローテーションだが、疲れを感じさせない脚さばきを見せ、万全の状態でレースへと挑む。

「ここはG1ですから緩めずにしっかりとやってきました」とは庄野靖志調教師。前走から間は2週だけだが、好調はキープしている。「今は身が入っていて、馬体のハリも良いですし、毛ヅヤも良いです」と体調面に不安はない。あとはレースまでの期間を無事に過ごすだけだ。

前走は直線で一気に追い込んできたが、1馬身届かすの2着。しかし、今回の舞台は1ハロン延長の1600mとなる。指揮官も「この馬にとって最高の舞台ではないかな」とした上で「今回は皆まとめて差し切ってやるという気持ちです」と意気込みを語る。

ワイドバッハ自身2度目のG1挑戦。前回のチャンピオンズCでは向かない展開ながらも6着に健闘した。臨む展開はハイペース、前が止まる流れだ。「この馬は自分の形でしか競馬ができません」と語るが、ハマった時の爆発力は他馬にとって脅威となることは間違いない。あとはやれることをやり尽くし、大舞台に備える構えだ。


2月22日(日)に行われるフェブラリーS(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
ワイドバッハを管理する庄野靖志調教師の一問一答は以下の通り。

●厩舎初のG1制覇へ「まとめて差し切ってやる！」

－：初めに、前哨戦となりました根岸Sを振り返っていただきたいのですが、いかがでしたか？

庄野靖志調教師：チャンピオンズCを使った後に一息を入れたのですが、そこからの調整ということになりました。4コーナーのところで反応が鈍いところもありましたが、終いは34秒7で、一番の脚で上がっていますし、良く走っていると思います。

－：勝ち馬には一歩及びませんでしたが、凄い脚を使えるというのは強みですよね。

庄：ただ、どうしても競馬の形としてはこれしか出来ないですし、あとは前が止まるか止まらないか、になってしまうのでね。

－：ここ4走は上がり最速の脚を使っていますし、チャンピオンズCでも最速の脚でした。

庄：チャンピオンズCは1800ということで、このところは1400や1600を使っていてコーナー4つというところが、どうなのかなと思っていましたが、G1のあのメンバーの中でもあそこまでやれたので、満足しています。

－：根岸S後のワイドバッハの状態はいかがですか？

庄：大体、休み明けを叩くと上向いてくる馬ですし、根岸Sの後も順調にきています。あとはここから本番まで無事にいてくれたらと思います。

－：先週も今週も坂路での調教になりました。

庄：いつも追い切りや調教も含めて坂路なのですが、根岸Sから中2週というローテーションなので、ここはG1ですから緩めずにしっかりとやってきました。

－：最終的に水曜日の追い切りが坂路で53秒5、終いが13秒2という時計でした。

庄：いつも通りですね。そんなに調教では速い時計が出る馬ではないので、十分だと思います。

－：そうなりますと、調教も調整もここまでは上手くきていると？

庄：今のところ順調にきていますので、あと数日を無事にいてくれたらと思います。

－：この馬の距離適性ですが、1400mで4勝しており、1600mは武蔵野Sでの快勝がありました。

庄：去年の秋ぐらいから1400から1600のレースを目標に使ってきたのですが、適性としては合っていると思いますし、今回は距離も延びるので、道中の追走も楽になると思います。今なら1600でも十分に戦えるなという印象を持っています。

－：初めてのG1となったチャンピオンズC、1800mであのような競馬になった上で、今回の1600m、しかも東京コースになります。楽しみも膨らんでいるのではないのかなと思うのですが。

庄：ここ数走を見ましても、東京1600というコースはこの馬にとって最高の舞台ではないかなと思っていますので、楽しみにしています。

－：最速の上がりを計測しながらも馬体重は増えていることに驚きます。

庄：輸送も含めてですが、ここ何走かは東京を使っています。数字に関しては特に気にしていないのですが、東京に来るとしても関係なく、調教を積んでいますので、体は良い感じになっています。

－：それだけ調教を積んでいても、馬体重が増えているというのは調子が良い証ではないのですか？

庄：今は身が入っていて、馬体のハリも良いですし、毛ヅヤも良いですから体調に関しては文句なしだと思います。

－：厩舎を開業してから9年目になりますが、初のG1制覇に向けて抱負をお願いします。

庄：前回の根岸Sを使ってから、グンと調子が良くなっていると思います。どうしてもこの馬は自分の形でしか競馬ができませんので、あとは前が止まるのか止まらないのか、というレースになると思いますが、皆まとめて差し切ってやる！という気持ちでいきたいと思います。