【オークス】桜花賞馬ドンキ岩田「落ち着いてレースに挑める」

20日、オークス(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。新馬戦以来の勝鞍が桜花賞という大きな1勝となったレッツゴードンキ(牝3、栗東・梅田智厩舎)は助手を背に古馬500万のメイショウラリマーと併せ馬。終いまで楽な手応えのまま4F53.3-38.8-24.9-12.4秒で登坂。高いレベルで状態がキープされている。

この中間は坂路で入念な攻めを消化。ビッシリとは追われていないが、キビキビとしたフットワークはひと際目を引くもので、岩田康誠騎手が騎乗した1週前追い切りでも一杯に追われるパートナーを尻目に一直線の伸びで楽に先着。申し分ないデキで二冠へ挑む。

桜花賞では行く馬がいないと見るや、逃げの手を打って、超スローペースでレースを先導。緩い馬場も味方し、まんまと4馬身差をつけて逃げ切りに成功した。後続が何も出来なかったゆえに、その評価も良否分かれているが、デビュー2戦目以降、全て重賞に出走して3着以内。無敗馬にヒケを取らない実績を持ち、その力を見事に示して見せた。

1600mの桜花賞から2400mのオークスへ。母系の血統から距離延長が不安視されるも、完成度の高さで距離を克服した名牝も多く、この馬は初戦、2戦目で1800mを経験済み。そこから気性面、体力面の成長を加味すればアッサリと克服しても何らおかしくはない。鞍上の岩田騎手にとっては昨年のヌーヴォレコルトに続く連覇がかかる一戦。再度の逃げの手に出るか、それとも控えるか。全てにおいて今年のオークスの主役はこの馬となる。



5月24日(日)に行われるオークス(G1)の最終追い切りが、栗東トレセンにて行われた。
レッツゴードンキに騎乗する岩田康誠騎手の一問一答は以下の通り。

●桜花賞後も至ってリラックス

-:岩田さんは先週の一週前調教に騎乗されています。その日の感触をまずお伺いしたいのですが、全体的にどんな様子だったでしょうか

岩田康誠騎手:すごく落ち着いて走っていましたし、すごくいい感触だったと思います。

-:折り合い面での注目してる点があったのですが、折り合いについてはどういう印象を受けましたでしょうか?

岩:すぐスイッチ入る馬ですが、先週の追い切りでは馬なりで、すごく反応がよかったと思います。

レッツゴードンキ

-:ゴーサイン出した後の反応はどんな様子でしたか?

岩:ラスト1ハロンはすごく反応もよかったですし、状態はすごくいいと思います。

-:桜花賞前と比べて、このオークス1週前の追い切りはどんな様子でしょうか?

岩:はい、変わりなく順調に来てると思いますし、すごく落ち着いていて馬体のハリもいいです。

-:今週なんですが、厩舎のほうから話は入っていましたか?

岩:状態のほうはキープしていると聞いてますし、すごく落ち着いていて、カイ葉もよく食べていると聞いています。

-:岩田さんは去年の秋にアルテミスSでも騎乗しています。左回り体験済みなのですが、左回りの走りっぷりというのはどんな印象が残っていますか?

岩:当時は馬がすごくイライラしていたのですが、いまは前のドンキじゃないので、今回は落ち着いてレースに挑めるんじゃないかと思います。

-:ということは2歳の秋、3歳の春とずいぶん期間も空いていますが、精神面の成長も伺えると。

岩:あの当時とは馬体のハリも違いますし、落ち着きも違うので、その辺はすごくいいなと思います。

●作戦は「枠順を見て、先生と打ち合わせ」

-:桜花賞では様子を見ながら、逃げましたね。

岩:そうですね。行く馬がいなかったので、行ったのですが、楽な競馬ができたなと思っています。

-:今度は東京2400m。戦法としては、逃げても良し、差しても良しというタイプです。今、考えている作戦はありますか?

岩:いや、枠順を見て、先生と打ち合わせしたいと思います。

-:いい枠順で相手がいかなかったら、オークスでも逃げるということも考えてもよろしいでしょうか?

岩:そうですね。馬のペースに合わせて、気分よく走れるのであれば逃げもあると思いますし、いく馬がいれば控えてもいい競馬が出来るのでね、はい。

-:そういう自在性があるのが強みですね。

岩:そうですね。

-:さぁ、二冠に挑戦する権利、この馬1頭だけ持っています。オークスに向けて、岩田さんの意気込みをお願いします。

岩:どんな競馬でも出来るようにがんばりますので、応援よろしくお願いします。

レッツゴードンキ

▲人馬ともにリラックスムードのレッツゴードンキ