12/12(土)の中山競馬場

トピックス


●第5レースの新馬戦で、横山典弘騎手騎乗のトーセンアレスがダ1800mを1.54.1のタイムで駆け、デビュー勝ちをおさめた。

道中は馬込みに入らず、外々を回り、無理なくポジションを上げながらそのまま先頭に立ち、最後は手綱を抑える余裕があるほどの完勝劇だった。
レース後、横山典弘騎手は「相手に恵まれた感もあるし、まだまだこれからの馬。順調に行ってくれれば」とコメント。
クラスが上がって、相手が強化される次走で真価が問われそうだ。

●第6レースの新馬戦では、内田博幸騎手騎乗のナムラロアーが直線鋭く伸びてデビュー戦を白星で飾った。勝ちタイムは1.37.1(芝1600m)。

騎乗した内田騎手は「返し馬は良い感じで、ダートでの動きも良かったので、今日みたいな馬場は合っていたと思います。スタートも良かったし、新馬戦なのでいい位置に付けていけば、と思っていました。馬込みに入りたくなかったので外を通っていましたが、先を考えて内へ入れてみました。問題なく走ってくれましたね。直線で抜けた後もしっかり走っていました」とコメント。

同馬を管理する田村調教師も「ゲート試験の時のダートの走りも良かったし、芝でもどちらでも走れると思っていました。やっぱり勝つのは嬉しいね」と顔をほころばせた。
次走はまだ未定だが、来週の朝日杯FSに出走を予定しているニシノメイゲツと共に厩舎を引っ張る存在となるか注目したい。

また、同レースで3着に入ったトーアレオも次回注目したい一頭。
「厩舎に来てまだ日も浅く、まだ良くなる状況で、これだけ走るんだから力はありますね。レースセンスも良いし、次は使った上積みが期待できますよ」と、「トレセンLIVE!」で御馴染み、上原厩舎の鈴木助手も、次走での未勝利脱出に手応えを感じているようだ。

●本日全12レースに騎乗し、2勝、2着1回と存在感を示した後藤浩輝騎手

第8レースの3歳上1000万下で、ゴービハインドに騎乗して勝利をおさめた後には 「前回騎乗させてもらった時に、中山だったら逃げ切れるというイメージがあったので、ワガママを言って連れて来てもらいました」という経緯があった為か、安堵の表情を浮かべた。
「流れは速かったですね。みんながその気になっていたし、ハナに立つまで脚を使いました」と語るように、逃げ馬にとって楽な展開ではなかったが「ハナに立ってからはリラックスして走っていた」というコメント通り、力強く押し切った。
「前走の時、ゴールした後も前にいる馬を全部抜かそうとしていたから、スタミナもあると思っていた」という後藤騎手の読みが見事に当たったといえるレースだろう。

第10レースの南総特別でダノンブライアンに騎乗し、差し切り勝ちを決めた後には
「去勢がこんなに効く馬も珍しい。『早く女になりたい』と思っていたんじゃないのかな?」とコメントし、マスコミを笑わせる一幕も。

日曜日も、障害戦を除く11鞍に騎乗する後藤騎手。
年間勝ち鞍を70に伸ばしたベテランの手綱捌きに注目だ。