直線で横一線、内めからラヴアンドポップが抜け出る!!

ラヴアンドポップ

15年7/18日(土)3回中京5日目5R 2歳新馬(芝1600m)

ラヴアンドポップ
(牡2、栗東・安田厩舎)
父:アドマイヤムーン
母:ラヴィングプライド
母父:Quiet American

2歳新馬の結果・払戻金はコチラ⇒

台風11号が残していった雨で、中京競馬場の芝も重馬場からスタート。最初に芝を使うレースで見た目には悪くはなかったが…。スローな流れで進むのはいつもの事。ペースを造ったブリオ、2番手のエイシンディクティの内で脚を貯めたラヴアンドポップ。直線で一旦は前に4頭ぐらいが並ぶ。ダノンレーザーが抜け出ようとする処を、開いた1頭分の内からスルスルと出てきたラブアンドポップ。最後は手綱だけで押してのゴール。見た目以上に強い内容だった。


ゲートを真っ先に飛び出したのはアイアンマン。1番人気のダノンレーザーは、ややアオリ気味のスタート。しかしその後の二の脚でスーッと前に出て行く。1ハロンも行かないうちに先頭に立つ。それを交してブリオが一番前に出る。エイシンディクティと続き、ダノンレーザーは3番手に収まる、その内へラヴアンドポップで、アイアンマンはその真後ろ。ペガサスバローズがそれを交して行く。
前半の3ハロンは、37.7とユッタリ。前を行く2頭が併走の形となって、ダノンレーザーもさらに前に進める。ラスト600の4角では前の6頭が、いや最後方までがひと塊となって行く。2列目の最内を行くラヴアンドホップの手応えがやけにいい。後続がさらに接近して、4角を廻る。

スローだけに内を廻る先行集団がいい。ラスト400を過ぎて後続が一斉に追いだしているのに、前の4頭はまだまだ楽。特にダノンレーザーが抜群だ。先行した2頭の後ろのラヴアンドポップがステッキを入れて、間を抜こうとしている。
ラスト200を少し過ぎる。前の4頭はまだ並び加減。ブリオ、エイシンディクティ、ダノンレーザーに、外はペガサスバローズ。
ゴールが近づいてきて、ダノンレーザーが半歩前に出た。外のペガサスバローズの伸びもいい。しかし馬の間を割りラヴアンドホップがグイグイと伸びてきて、真っ先にゴールを切った。
ゴールからの2ハロンめが11.5で最後が12.1と、そう切れを要求されなかった。一番目立っていたのが、5着のアイアンマンの伸び脚だった。

流れと馬場からも、次回はガラリと変わる馬もいるだろう。今日は内で脚を貯めて最後に根性を出して伸びたラヴアンドポップに、勝利の女神がほほ笑んだ。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。