12/19(土)の中山競馬場

トピックス


●土曜日の中山競馬の新馬戦は第5レース、第6レース共に5番人気馬が勝ち上がった。

まず、第5レース・芝1600mの新馬戦を制したのは全国リーディングトップの内田博幸騎手騎乗のボンジュールメロン
直線内を割って伸び、外から猛追してきた1番人気フェリシタージをハナ差抑えてのデビュー勝ちとなった。
勝ち時計は1.37.2。

騎乗した内田騎手は「あえて馬込みで競馬をしました。途中でペースが遅くなった時、少し折り合いに苦労しましたが、直線で前が開いてからの伸びは良かったです。揉まれる競馬が出来たのも収穫だと思います」とコメント。
同馬を管理する奥平調教師は「背中の感じの良い馬です。集中し切れないところがあるのでブリンカーを付けました。出来ればデビュー戦から付けたくはありませんでしたが、レースではかかるくらいの行く気を見せてくれましたね」と振り返った。
距離の融通に関して、奥平調教師は「血統から考えてもそれほど長い距離という感じではないでしょう。これから一生懸命走る気持ちが出てきたら、マイルくらいがベストかなと思います」とコメント。
今後の短距離路線での活躍が期待される一頭だ。

第6レース・ダ1800mの新馬戦は、松岡正海騎手騎乗のカワキタシュテルンが1.58.1のタイムで快勝した。

調教での騎乗経験があった松岡騎手は「大人しくて乗りやすい馬なので安心していました。大型馬ですが良い仕上がりでした」とコメント。
「スタートは出ませんでしたけど、ペースが速かったのでちょうど良かったです。砂を嫌がる面もありましたが、直線で伸びそうな感じはありました。最後はその手応え通り、良い脚を使ってくれました」とレースを振り返った。

同馬を管理する武市調教師は「まだ緩さがありますね。重い血統なのでまだ成長する余地はあると思います。これからの成長に期待します」とコメント。
更なる成長を楽しみに待ちたい。

●第2レース、第3レースの2歳未勝利は、2番人気、1番人気馬が勝ち、本命党の期待に応えた。

第2レースを制したロジシンボリに騎乗した三浦皇成騎手は、本日12月19日が20歳の誕生日。
自らの記念日に花を添えた三浦騎手は、
「1回レースを使って、こんなに変わるのかというくらい良い状態になっていました。ハナに行かなくてもレースが出来ましたし、次に繋がるような内容だと思います。抜け出す時の脚も良かったし、最後は遊んでいるような感じで余裕がありました。まだ砂を被った事がないので、今後はその辺りも課題になると思います」と、笑顔でレースを振り返った。

第3レースは1番人気に応え、ダイワファルコンが優勝。
母に00年の新潟3歳S(※旧齢表記)を制したダイワルージュを持つ、厩舎ゆかりの良血馬だ。

騎乗した後藤騎手も「この辺りで止まってもらったら困る血統ですよ」と期待は大きい。

レースに関して、後藤騎手は「前走も勝てるだけの余力はありましたが、東京の広い馬場だと周りを見てしまうんですよね。だから今回はあえて狭いところに突っ込んでいく感じで、集中力を維持するようにしました。馬込みの中だとしっかり走るので、意識して馬込みのまま進めました。大きい馬だけど小脚を使えるので乗りやすいですよ。これからも課題を克服して、順調に行ってほしいですね」とコメント。
母と同じく重賞のタイトルを手にする事が出来るか、今後も注目していきたい。

●2歳馬による特別戦・ひいらぎ賞は、2番人気のギンザボナンザが1.34.9(芝1600m)のタイムで勝利をおさめた。

北村宏司騎手からの乗り替わりで、今回初めて手綱を取った蛯名正義騎手は「レースを見ていて良い馬だと思っていました。返し馬のフットワークも良いし、雰囲気も良かったですね。スタートがあまり上手ではなさそうだったので、少し出して行きました。これからは自然に出て行ってポジションを取れるようになれば、更に良くなると思います。真面目だし、軽い走りをする牝馬らしい良い馬ですよ」とレースを振り返った。

今後の予定に関して、同馬を管理する池上厩舎の池上昌和助手は「これでローテーションを無理しなくて済みますね。次走はまだ決めていませんので、馬の状態を見てから決めたいと思います。中山よりも東京向きかな、という気はしています」とコメント。

先週の阪神ジュベナイルフィリーズで抽選除外となった悔しさを晴らしたギンザボナンザ。
オープンに上がってどんな走りを見せてくれるか楽しみにしたい。