重賞4勝トウケイヘイローが屈腱炎を発症 引退して種牡馬入りへ

2013年の札幌記念など、重賞を4勝したトウケイヘイロー(牡6、栗東・清水久厩舎)が右前浅屈腱炎を発症したことが8日、JRAより発表された。

3日に行われたシリウスSで8着のあと、右前脚を気にする素振りを見せ、精密検査を受けたところ全治9カ月以上を要する屈腱炎が判明。年齢的なことも考慮され、このまま引退し、種牡馬入りすることが決まった。

同馬は朝日杯FSで4着に入るなど、早くから潜在能力の高さを示していたが、本格化したのは4歳となった2013年。ダービー卿CTで初重賞制覇を飾り、京王杯SC8着のあと鳴尾記念、函館記念、札幌記念と重賞3連勝。暮れの香港Cでも2着に入る大活躍を見せた。ところが、昨年の札幌記念後に左前繋部浅屈腱炎を発症。今年6月の鳴尾記念で戦列に復帰したが、今回2度目の屈腱炎を発症し引退の運びとなった。繋養先については北海道新ひだか町のアロースタッドが有力となっている。

馬主は木村 信彦氏、生産者は浦河の中村 和夫氏。馬名の意味由来は「冠名+父名の一部」。

トウケイヘイロー
(牡6、栗東・清水久厩舎)
父:ゴールドヘイロー
母:ダンスクィーン
母父:ミルジヨージ
通算成績:27戦8勝
重賞勝利:
13年札幌記念(G2)
13年函館記念(G3)
13年鳴尾記念(G3)
13年ダービー卿CT(G3)

トウケイヘイロー

2013年のダービー卿CTで重賞初制覇


トウケイヘイロー

同年の鳴尾記念から重賞3連勝で札幌記念を勝利


トウケイヘイロー

同年暮れの香港Cでも2着に健闘した(奥)