大井競馬と韓国との交流競走は浦和のサトノタイガーが制す

10月13日(火)、大井競馬場で韓国選定南関所属準重賞・'15インタラクションC(3歳上 別定 準重賞競走 1着賞金1000万円 ダート1200m)が行なわれ、左海誠二騎手の1番人気・サトノタイガー(牡7、浦和・小久智厩舎)が優勝。序盤は気合いにつけると、直線では早めに先頭へ抜け出し、後続を突き放した。勝ちタイムは1:12.7(良)。

2着には1馬身差で9番人気・メジャーアスリート(牡6、浦和・柘榴浩厩舎)、3着には2馬身差で9番人気・ファイヤープリンス(牡4、浦和・小久智厩舎)が続いて入線。

中央からの移籍初戦を迎える予定だったゴールスキー(牡8、川崎・内田勝厩舎)は右後脚のざ石で出走取消となっている。

勝ったサトノタイガーは当該コースで行われたS3のアフター5スター賞を昨年制しており、昨秋にはJBCスプリントでも僅差の2着に好走。今年も3度のJRA遠征を行うなど、地方競馬を代表する活躍をみせている。馬主は里見治氏、生産者は千歳市の社台ファーム。馬名の意味由来は「冠名+虎」。

インタラクションCは8月に韓国のソウル競馬場で行われたアジアチャレンジカップに続く、大井競馬と韓国競馬の交流競走。8月は日本馬2頭が出走するも敗退。今回は3頭の韓国馬が来日したが、最先着はチョング(牡3、韓国・ソ・インソク厩舎)で、2番人気に支持されて、勝ち馬から0.7秒差の4着だった。

【(チョングに騎乗)ユ・スンワン騎手のコメント】
「確実に走路の状態は韓国よりもいいなと思いました。しかし、韓国の馬で、韓国のレースの展開に慣れているという馬でしたので、今回の展開はその流れに合わせることが出来ず、ちょっと辛い部分、厳しい部分がありました。当初、先行で行こうと思っていたのですが、それは狙い通りに位置を獲ることが出来ました。
レースの展開が韓国の場合は最初に力を入れて、その後にペースの調整を行って、ラストにもう一度力を出すというような方法なのですが、そういったレースの進め方が少し日本と違っていたようです。日本の場合は3コーナーで徐々に力を強めてラストにもっと力を出すというレース展開ですけれど、それに慣れることが出来ず、馬が少し疲れていたようです。(次に騎乗機会があれば)韓国のレース展開というのがあるのですが、そういったものに固執することなく、外国の展開に変化させ、対応していきたいと思います」

【(カウボーイソンに騎乗)オ・ギョンファン騎手のコメント】
「スタートから中盤くらいまでは思っていたようなレース展開をすることができたのですが、3コーナーを回ったくらいから少し休みがちになってしまいました。前を走っている馬のスピードが速かったので、そこでもう少し自分の方で締め付けなければいけなかったのですが、とにかくレースの展開が非常に速く、それに付いていったがために、4コーナーあたりから力を十分に出すことが出来ませんでした」

【(ダイナミクジルジュに騎乗、高知競馬から期間限定騎乗で韓国遠征中)倉兼育康騎手のコメント】
「調教を乗っている感じで、もう少しやれるのかと思っていたのですが、久しぶりの短い距離でペースに付いて行けない感じがしました」

サトノタイガー
(牡7、浦和・小久智厩舎)
父:キングカメハメハ
母:ファビラスターン
母父:サンデーサイレンス
通算成績:42戦8勝
(うち地方通算:12戦3勝)
重賞勝利:
14年アフター5スター賞(S3)
14年川崎マイラーズ(S3)

インタラクションC

勝ったのは1番人気に支持されたサトノタイガー


インタラクションC

4着だった韓国のチョング


インタラクションC

6番人気8着のカウボーイソン


インタラクションC

韓国遠征中の日本人ジョッキー・倉兼騎手が騎乗したダイナミクジルジュは10着


インタラクションC

左からオ・ギョンファン、ユ・スンワン、倉兼騎手



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