【菊花賞】ラーゼン岩田 雪辱に燃える「今週悔しさを晴らしたい」

21日、菊花賞(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、セントライト記念7着のサトノラーゼン(牡3、栗東・池江寿厩舎)は岩田康誠騎手が騎乗してCWで併せ馬。0.3秒先行した古馬500万のカルナヴァレスコを捕まえると、馬なりのまま同入した。4F54.7-39.9-12.4秒をマーク。

追い切りの感触を確かめた同騎手は「一度使ってガス抜きができているし、申し分ない動きをしてくれた。折り合いがついて運べたし、その中でもいい行きっぷり。フォームにも力強さが出て、前走を使って上向いているのは感じた。先週(秋華賞)は悔しい結果に終わったし、今週でその悔しさを晴らしたい」と自身のG1制覇へ向ける意気込みを語った。

休み明けも影響して、初めて馬券圏内を外す結果となった前走。ダービー2着という実績を裏切る形になったが、鞍上の意識は、巻き返しに意欲満々といった様子だ。

サトノラーゼン

ダービー2着の実力を期待されるサトノラーゼン(写真奥)


前走、セントライト記念6着から挑むタンタアレグリア(牡3、美浦・国枝厩舎)はレースでも騎乗予定の蛯名正義騎手を背にCWで馬なりで併せ馬。同じく菊花賞に出走予定のマッサビエルから0.3秒先行する形での追い切り。そのまま間隔を保ったままフィニッシュ。馬なりで追われたタイムは、6F80.7-64.6-50.3-37.7-12.2秒を計時。

追い切りを見守った国枝栄調教師は「速かったなあ。先週にもやってあるし、そんなにいらないんだけどな(笑)。自分からガンガン行ってしまうタイプじゃないし、距離は長い方がいいタイプ。もっとあってもいいぐらいだよ。何と言っても鞍上は天下の蛯名正義さんなんだから」とコメント。追い切り内容には慎重なジャッジも、距離適性には自信をのぞかせた。

タンタアレグリア

マッサビエルと併せ馬をするタンタアレグリア