【ジャパンC】好調キープ 凱旋門賞5着イラプト「出発前と同じデキ」

26日、東京競馬場でジャパンC(G1)に出走する外国馬の調教が行われた。

前走、凱旋門賞5着のイラプト(牡3、仏・グラファール厩舎)は、助手が騎乗してダートコースで速歩1/4周、軽いキャンター3/4周、常歩1/4周、芝コースで常歩1/4周、キャンター1周

【フランシスアンリ・グラファール調教師のコメント】
「輸送も上手くいきましたし、今は馬自身もリラックスしています。凱旋門賞と同じデキにありますね。左回りコースは経験もあるので対応できると思いますし、長い直線というのは合いそうです。馬場も比較的柔らかいアメリカよりも硬い馬場の日本の方がいいですし、凱旋門賞後の間隔の問題もあったので、ブリーダーズCではなく、ジャパンCの方を選びました。

非常に扱いやすい馬なので戦術とかは特に要りません。ジョッキーにとっても乗りやすいですし、日本の馬場も合うと思うので、あまり離れずに運べればと思います。輸送前にロンシャンでしっかりと追い切りをしてきましたが、馬の状態を確認したかったので追い切りをしました。良い状態にあったので、それをキープできればと思いながら調整していますが、今は出発前と同じデキにあります」


【アラン・クーパー馬主関係者のコメント】
「日本の競馬に関しては以前に来日してから凄く良い印象を持っています。ジャパンカップは以前から大事なレースと思っていて、エルナンド(94、95年)で初参戦してからその後はバゴ(05年)、フリードニア(06年)で出走しましたが、今回はそれ以来になります。ジャパンCのレベルに見合う馬を見つけるのが大変で、また参戦できることを光栄に思います。

イラプトはパリ大賞典のあとにジャパンC招待の話をもらいました。秋はニエル賞から凱旋門賞のローテーションを組み、その後はブリーダーズCという話もありましたがレース間隔を考慮したのと、馬の状態を踏まえて時間を空けてジャパンCに向けての準備をしてきました」

イラプト


前走、バイエルン大賞1着のイトウ(牡4、独・カルヴァロ厩舎)は、助手が騎乗してダートコースで速歩1/4周、キャンター1周。

【ジャンピエール・カルヴァロ調教師のコメント】
「日本競馬とは昨年(アイヴァンホウでJC参戦)から非常に良い関係にありますが、ジャパンCは世界で最も美しいコースですので、今年も参戦できて嬉しいです。イトウは昨年の冬の間にうまく成長していったらジャパンCに出したいという気持ちはありました。これまで左回りも2回経験して、やれる感触はあります。速く走れる馬ですので、ペースの上がる日本の競馬には合うのではないかと思っています。

今朝の動きを見た感じでは上々のデキかなと。僕自身は日本に来てから、初めてイトウの動きを見たので、今日までスタッフが上手く仕上げてくれたのだと思います。レースは位置取りが重要になるでしょうから、枠順は5番から10番あたりがいいですね。それより外だとペースが上がるとキツくなるので、その辺りが理想ですね。イトウはこれまで少頭数でのレースが多かったですが、僕としては9頭も18頭も変わらないと思っていますので、特に問題なく対応できるのではないでしょうか」

イトウ