【阪神JF】1週前 重賞馬デンコウアンジュ1.5秒先着でシャープな動き

2日、阪神JF(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、アルテミスS1着のデンコウアンジュ(牝2、栗東・荒川厩舎)は川島信二騎手(レースでは川田将雅騎手が騎乗予定)を背にCWで併せ馬。2歳未勝利のメイショウルルドを0.4秒追走し、相手がバテたとはいえ、一杯に追われ1.5秒先着を果たす内容。4F83.4-68.2-53.7-39.6-12.4秒を叩き出した。

「しっかりと動けていましたね。抜け出してフラフラしていたのはいつものこと。他馬やラチに頼ろうとしてるんですよ。 使ったあとも順調にきてるし、450キロ後の馬体をキープしていきたい」と佐藤調教助手。12番人気ながら、田辺騎手のリードによって、上がり最速を繰り出し怒涛の差し切り劇。重賞勝ち馬だけに本番でも期待の1頭だろう。今回は新馬戦から2戦手綱を握った川田騎手に手が戻りG1制覇へ挑む

デンコウアンジュ

▲川田騎手に手綱が戻りG1制覇に挑むデンコウアンジュ


前走、ファンタジーS3着のブランボヌール(牝2、栗東・中竹厩舎)は岩田康誠騎手を背に坂路で強めに追われる内容。単走でシャープな動きを見せ、4F53.3-38.7-25.6-13.0秒をマーク。

調教を終え、中竹和也調教師は「前走は休み明け、初めての当日輸送と色々とありましたからね。ええ、今回はきっちりと仕上げていくし、上積みも見込めますよ。1400mも折り合いはついていたし、阪神のマイル戦でも大丈夫でしょう」と力強いコメント。函館2歳2を勝ち、世代をリードする立場で挑んだファンタジーSでは1番人気に推され、勝ち馬とはタイム差なしの3着と2勝目にはわずかに届かなかった。世代の頂点を決める大事な1戦だけに、ここは負けられない戦いとなる。

前走、りんどう賞1着のウインミレーユ(牝2、栗東・梅田智厩舎)は松山弘平騎手を背にCWで一杯に追われて併せ馬。4F83.0-67.7-53.2-39.8-12.7秒を叩き出した。

調教を確認した梅田智之調教師は「松山騎手に乗ってもらってコースで併せ馬。道中の行きっぷり、反応を確認してもらったよ。見てる印象よりもハミを噛むとこがあるし、レース前に感じを掴んでもらえたと思う。ファンタジーSの週の追い切りで転倒したけど、幸いに馬に大きなダメージもなく順調にこれていますよ」と万全の状態をアピール。前走は想定外の事故により回避。しっかりと乗り込まれているところからも影響はなさそう。鮮烈なデビュー戦を飾った1頭だけに、重賞馬に対抗出来るだけの素質を感じる1頭だ。