【桜花賞】1週前 ジュエラー大一番へ上昇「上がり目が十分にある」

30日、桜花賞(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

チューリップ賞で2着に入ったジュエラー(牝3、栗東・藤岡健厩舎)は助手を背に坂路での追い切り。古馬500万のテイクウォーニングを0.7秒追走。一杯に追われて4F51.6-38.1-24.5-12.4秒をマークし、僚馬を0.1秒先着してのフィニッシュとなった。

追い切りを見届けた藤岡健一調教師は「今週はしっかりと負荷をかけたかったので併せ馬でやりました。ラストもしっかり動けているし、満足いくケイコができたね。これで来週はポリトラックでサッとやればいいでしょう」と、この内容に納得。2戦連続で惜しい2着が続いているが「ここ2戦は悔しい負けだが、馬の作りの部分で修正点も見えてきてるからね。この馬自身も上がり目が十分にある。厩舎に置いて調整してきたが、落ち着きも出てきたし、馬もしっかりしてきてるよ」と、大一番での勝利に向けて期待十分の様子だ。


チューリップ賞3着のラベンダーヴァレイ(牝3、栗東・藤原英厩舎)は岡田祥嗣騎手(レースでは戸崎圭太騎手が騎乗予定)を背にCWコースでの追い切り。古馬オープンのフィエロを0.7秒追走し5F71.0-55.0-40.2-12.3秒をマーク。G1でも活躍している調教パートナーとの差をグングンと詰め、鼻面を並べてのゴールとなった。

ラベンダーヴァレイ

▲奥がラベンダーヴァレイ


前走は大きく馬体を増やしての出走となったが、田代調教助手は「2走前は東京遠征で馬体を減らしたことが原因。もともと良いセンスを持っている馬ですからね。前走のプラス20キロは回復分と成長分と見ていますよ」と、納得の3着であった。今回は長距離遠征ではないが、まだ若い牝馬。再びの馬体減の可能性もあるが「中間もカイ食いはいいし、追い切りも予定通り。順調にきています」と、現時点では心配無用だ。


チューリップ賞では5着だったデンコウアンジュ(牝3、栗東・荒川厩舎)は、川島信二騎手を背にCWコースで長めの追い切り。古馬オープンのマドリードカフェを1.1秒追走し、7F97.6-81.8-66.8-52.0-38.2-11.8秒をマーク。最後は僚馬にクビ差先着する形となった。

佐藤調教助手は「1週前はびっしりやる予定だったし、ケイコで動く古馬(マドリードカフェ)を相手に選んだんだ。手応えは見劣ったかもしれないけど、あれだけ攻めていけたので十分。動きも良かったし、上積みも見込めますよ」と、この内容を評価。前走は勝ち馬からわずか0.3秒差の5着。「前走の上位2頭は今年2戦目だったでしょ。うちのは休み明けで、その分の差もあったと思う。今度は違うってとこを見せたいね」と、一叩きされた重賞勝ち馬が大一番で逆転を狙う。

デンコウアンジュ