【ヴィクトリアM】1週前 ストレイトガール終い11.7秒でキレ抜群

4日、ヴィクトリアマイル(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、中山牝馬S15着のシングウィズジョイ(牝4、栗東・友道厩舎)は藤岡佑介騎手を背にCWで併せ馬。古馬オープンのヴェルステルキングの内から3.7秒追走し、ゴール前気合を入れただけで0.2秒先着して見せた。7F94.6-80.0-66.4-52.1-38.1-11.8秒を叩き出した。

レースでも騎乗予定の鞍上は「競馬を見てるイメージとは全然、違ってましたね。しまいの動きまでシャープでしたよ。ただ、これでも実戦にいくと渋いんですよね。自分の形になると結果が出せるタイプでしょうし、前走の結果が参考にならないと思う。いい形をイメージして乗りたい」と前向きなコメント。

前目につけて、好位抜け出しの正攻法を得意としているだけに、スタートはカギになりそう。今回が初コンビとなるが、重賞2勝目に向け、最終追い切りにも注目したい。


5日、前走、阪神牝馬S9着のストレイトガール(牝7、栗東・藤原英厩舎)は岡田祥嗣騎手(レースでは戸崎圭太騎手が騎乗予定)を背にCWで併せ馬を行った。馬なりで走る1600万クラスのダノンルージュを0.6秒追走し、アタマ先着。馬なりながらもラストは鋭く脚を伸ばし、6F81.0-65.7-51.5-38.0-11.7秒でフィニッシュ。

ストレイトガール

調教を終え、田代調教助手は「前走後も反動なくこれていますよ。今週もCコースでしっかりとやれたし、鞍上も反応が良かったと言ってました。ええ、上積みも見込んでいいでしょう。馬体、調教の動きを見る限りは年齢というのも感じさせない。去年勝った舞台でいい競馬を期待したいね」と連覇へ向ける意気込みを語った。

昨年は記録的大波乱を演出。年末に一度は引退を発表するも、再度香港での勝利を目指すため撤回された。復帰緒戦は、直線で伸びを欠き、思うようなレースを出来なかったが、G1ウイナーとしての走りに期待したい。

ストレイトガール

併せ馬を行うストレイトガール


前走、高松宮記念8着のレッツゴードンキ(牝4、栗東・梅田智厩舎)は岩田康誠騎手を背に坂路を終い強めで駆け登った。この中間も坂路を中心に調整されており、本数を重ねる毎に時計を出している。4F53.4-38.2-24.6-12.2秒の好タイムで終えた。

管理する梅田智之調教師は「中間は短期放牧を挟んで調整してきました。岩田ジョッキーも付きっ切りで乗ってくれてるし、この馬のことは誰よりも理解してるんじゃないかな。追い切りは最後で少しフラついたけど、今の坂路は馬場も悪いからね。体調に関したら文句なしですよ」と話し、前走初挑戦となった1200M戦の影響はなそう。

「最近はまともに走った記憶がない。マイルCSが一番まともだったかな。前走でも直線はゴチャついて手綱を引っ張ったままだったもん。それで伸びてたんだからね。納得できるレースをして欲しい」と愛馬に対する期待を語った。

昨年の桜花賞以来、勝利に恵まれていないものの、地力上位である事は間違いない。前走は後方からの競馬になったが、今回どのようなレースをジョッキーが思い描いているのか、気になるところ。差ならる栄冠を重ねる事が出来るか、注目だ。