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【安田記念】完成の域に近づくリアルスティール 祐一を背に坂路で抜群の動き
2016/6/1(水)
6月1日、栗東トレセンで安田記念(G1)の追い切りが行われた。前走ドバイターフで悲願のG1初勝利を挙げたリアルスティールは坂路でラングレー(古馬オープン)と併せ馬を行い、先行する僚馬を0.6秒追走し0.2秒先着、50.8-36.6-23.8-12.0秒という抜群の時計で好調子をアピールした。追い切り後、共同記者会見が行われ、騎乗した福永祐一騎手の一問一答は以下の通り。
●いつもより負荷を掛けた最終追い
-:ドバイでG1馬になって帰ってきたリアルスティールですが、前回、国内でのレースから3ヶ月ほど経ちますが、福永騎手が先週、今週と調教に騎乗されて何か変わった点、成長した点はありましたか?
福永祐一騎手:デビュー当初からずっと乗せてもらっていたので、あの馬の成長過程を一番近くで見させてもらっていましたけど、トモの入りがたくましくなって、多分こういう成長をしてくるのだろう、という思った通りの走りになってきていると思います。

-:先週の調教に騎乗した感想を伺いたいのですが、最後シュッと伸ばすような内容のものでした。あの調教はどのような感触を受けましたか?
福:1週前追い切りだったので、ある程度強い負荷をかける趣旨はあったのですが、前半のペースがちょっと遅めだったので、全体時計は少し遅くなりました。直線はある程度追って、動き自体はすごく良かったのですが、1週前としてはもう少し負荷を掛けたかったな、という印象ではありました。
-:今週は坂路で非常に速いタイムが出ましたけども、どんな指示があったのでしょうか?
福:矢作調教師のほうからも、いつもより強めの負荷を掛けたいという旨があったので、僕もそのほうがいいと思いましたし、いつもはもう少し遅めのタイムで、馬なり強めぐらいで終わりですけど、今回はある程度最後まで追って、タイムも速かったですし、最終追い切りとしてはいつもより強く負荷を掛けましたね。
-:レースに向けての感触は上々ですか?
福:非常にコンディションは良いと思いますし、走るフォームもどんどん良くなってきていますし、体つきも筋肉量が増えてマイルに対応できる体に近づいてきていますね。たくましくなって、いいコンディションで出走できるんじゃないかなとは思います。
-:昨年の秋はクラシックということもあって比較的長い距離を走ってきて、今年に入ってからは1800m、そして今度は1600mと、その出来てきた体で戦い方は変わってくるとは思いますがどうでしょう?
福:もともと2000m前後が適しているとは思っていたのですが、1600mであればあの馬が力を発揮しやすい距離、コースだと思いますし、左回りも良いです。コーナーが2つのワンターンもあの馬には合っていると思います。十分いい走りができると期待しています。
●初めてのマイル戦、その適性は如何に
-:昨年はクラシック路線で悔しい思いをしたと思います。今年はその分、勝たせてあげたいところですね?
福:そうですね、自分が乗ってG1のタイトルを獲れなかった馬がドバイで強い勝ち方をして、またこうやって騎乗依頼を頂きましたので。依頼を下さった方々の期待に応えたいという気持ちはやはりありますし、あの馬でG1を獲りたいという思いは僕自身も強いので、相手は本当に強力ですけど、十分にチャンスがある馬だと思いますし、一緒にいい結果が出せたらいいなと思っています。

-:まだ国内では2勝ですから、これからどんどんアピールしていきたいところですね。
福:馬自身も完成の域に近づいてきていると思いますし、これからは結果のみを求めていく馬だと思いますから、そういった意味でもこのチャンスを生かして、一緒にG1タイトル獲りたいなとは思っています。
-:今回は帰国初戦の1600m戦、色々と不安を感じてらっしゃる方もいるとは思いますが、その点はジョッキーとしてはどうでしょうか?
福:その辺りはトレーナーの方が苦労されていると思います。僕は先週の追い切りから乗せてもらっていますけど、非常に良いコンディションだと感じました。そういったケアも上手くされてきたのではないでしょうか。
-:今回のG1、期待のほどを最後に聞かせてください。
福:初めての距離になりますが、前回、1800mでも良い競馬をして強い勝ち方をしているので、そんなに具体的な不安は無いです。折り合いなんかもその倍の距離乗っていましたから、むしろ出していっても掛からないだろうな、くらいの感覚でいますけどね。さっきも言いましたけど、昨年の年度代表馬相手なので、簡単なレースではないと思います。しかし、非常にいいコンディションで臨めますので、おそらくこの舞台もあの馬には合っていると思いますし、期待しています。
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