Dr.コパ氏「ラブミーチャン、春の目標は桜花賞」/NARグランプリ

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4日(木)、2009年度NARグランプリ授賞式が東京都内にて開催された。

デビュー5戦無敗で、全日本2歳優駿を制し、2歳馬として初の年度代表馬に輝いたラブミーチャンの関係者のコメントは以下の通り。

【オーナーの小林祥晃(ドクターコパ)氏】
まともに重賞を勝ったことがないのに、こんなにいい馬を頂いて、『神様に感謝しないといけないな』と、思います。

-:ラブミーチャンを初めて観たのはいつか

ちょうど1歳のセリの前だったんですけれども、色々な牧場の方々が『今年のグランド(牧場)の馬はいいぞ』という話を聞きまして、夏のセリの時に『グランドの馬が出ているならば、行ってみよう』という、軽い気持ちで観に行きました。
そこで、僕が大好きなサウスヴィグラスの仔が2頭いまして、その内の一頭で、あの仔だけを目につけて、それで走ったのならば、鼻が高いところですが(笑)、今まで何十頭も買って、その夏も6頭くらい買った内の一頭ですから、相馬眼があるとは、とても思えませんし、ただ、『父親と似ている体型だな』というところは感じておりました。

-:2月12日(金)、笠松競馬場で行われる笠松重賞「第34回ゴールドジュニア(SPⅢ)」に登録しているが

当日、休みを貰いまして、笠松に足を運んで、ラブミーチャンにあってこようと思います。

-:レース当日は、コパ氏のトークショーも予定されている

ずいぶん、笠松の方々も応援してくれているので、少しはお役に立てればと思って。先ほど、(柳江)調教師には『負けてもらっちゃ困る』と(伝えました)(笑)。

-:この春のローテーションは

春の目標は桜花賞になると思います。ただ、彼女の場合、芝も走った事がありませんし、中央に入厩した際も、まともに調教にもついていけなかったわけですから。
フィリーズレビューで権利が獲れるかどうかもわかりませんけれども、天から授かったような馬ですし、権利が獲れれば、フィリーズレビューから、桜花賞へと考えています。

【柳江仁調教師】

-:これまでのラブミーチャンについて

これだけの調教をやったら、オーバーワークになるか?大丈夫か?乗り役さんとも話しながら、心配を重ねつつやってきて、その結果、僕が走ったあとに感心するほどの内容の勝利につながったと思います。
(レースに臨むたびに)心配ばかりしていましたが、心配するのが、調教師の仕事と思ってはいるんですけれども。

-:来週の出走へ向けての調整は

一週前に4ハロン52秒2を出して、負荷をかけずに、気持ち良く走っていました。乗り役さんがいつも言うように『思ったより、時計が出るなぁ』という調教でした。
あと一本、最終追い切りをやって、しっかりと仕上げて行こうと思います。

-:芝への適性は

血統をみると、短距離のダート馬と思われるかもしれませんが、以前より、手足も伸びて、フットワークが軽いんですよね。ゴツい馬体はしていますが。
身のこなしの柔らかさが、ターフで活きるんじゃないかとは思っています。

【濱口楠彦騎手】
こんな素晴らしい馬に乗せていただいて、ありがとうございます。

-:この馬の素質を初めて感じた時はいつか

JRAに行った時に(2歳500万下でレコード勝ち)、『この馬は違うねぇ』と、思いました。

-:芝への適性は

感触的にはこなせると思っているんですが・・・大丈夫です!

-:距離はどれくらいまで持ちそうか

折り合いさえつければ、たぶん、2000m位まで大丈夫だと思います。

-:今後、強敵との対決が続く

あの馬の能力を信じます。

ラブミーチャン
(牝3、笠松・柳江江厩舎)
父:サウスヴィグラス
母:ダッシングハニー
母父:アサティス
通算成績:5戦5勝(うち地方4戦4勝)