【札幌記念】神騎乗で重賞Vとなるか J.モレイラへ一問一答

落ち着いた表情を見せるJ.モレイラ騎手

17日、札幌記念(G2)の追い切りが札幌競馬場で行われた。

前走、福島テレビオープン1着のマウントロブソン(牡4、美浦・堀厩舎)は、J.モレイラ騎手を背にダートコースで追われ、4F54.8-39.6-12.6秒をマークした。追い切り後、J.モレイラ騎手の一問一答は以下の通り。

●昨年2着の札幌記念「自分にとって勝ちたいレースになった」

-:マウントロブソンに騎乗しての印象は

J.モレイラ騎手:すごくいいフィーリングだった。札幌記念をとても楽しみにしている。

-:レースはご覧になりましたか

モ:非常に能力のある馬。何レースもビデオも見たけど、まだまだトップになっていない。これから成長してピークになるタイプだと思う。特にダービーではうまくスタートできなかったのに7着まで来た。終いの脚もすごく良かったので、強い相手にそこまで来たことに感動した。皐月賞はポジションを取りに行って、引っかかるまではいかなかったけど、スムーズな競馬ができなかったのに6着。札幌記念はスムーズな競馬ができたらチャンスだと思う。

-:コントロールの面ではどう感じましたか

モ:特にコントロールは何も問題なかった。悪い意味で困ることはなかった。手応えよく調教できて、直線で併せ馬になったときの反応も良かった。テンションは若干高かったけど、元気のいいという意味で、悪いことはない。

J.モレイラ騎手を背にするマウントロブソン

-:去年はモーリスで2着

モ:悔しい思いがありながら、自分にとって勝ちたいレースになった。重賞はまだ日本では勝ったことがないので、初重賞を今週で取れたらいいと思う。去年の経験で札幌記念は強い相手が出ることもわかっているので、自分の馬はトップ4くらいには入るので、運が良くスムーズな競馬できればチャンスはある。

-:札幌競馬場のイメージは

モ:美しい競馬場で、馬場状態もいつもいい。直線は他の競馬場より少し短いけど、3、4コーナーをけっこう広く作っているので、そこで自分の馬のタイプによって早めに仕掛けるとか外を回るところのチャンスはいくつもある。乗り方によってすごくフェアな競馬場だと思う。

-:モーリスの弟のルーカスにも乗りますが、印象はいかがですか

モ:非常に楽しみにしている。まだ乗ったことはないけど、写真とかを見てもモーリスに似ているところがある。能力的にはモーリスの半分くらいでも新馬では勝ち負けだと思うので期待している。

-:日本で楽しみにしていることは

モ:今回は短い間しかいられないので、騎乗する馬の分析などをして、1つでも多く勝てるように競馬に集中して頑張りたい。

●ニックネーム『神騎乗』がお気に入り

-:来週はワールドオールスタージョッキーズシリーズが行われますが、そこへの意気込みは

モ:参加出来ること、招待されたことに感謝しています。自分が騎乗している国、地域で認められての招待ですから。2年前にチャンピオンになったのが嬉しかったので、もう1度その気分を経験したい。運も絡んで来ますが、いい馬が当たって、いい結果を出せるよう頑張りたいと思います。

J.モレイラ騎手を背に先着を果たしたマウントロブソン

J.モレイラ騎手を背に先着を果たしたマウントロブソン(左)

-:日本では昨年、モレイラさんのことを『神騎乗』と呼んでいましたが、それについてはどう思われますか

モ:カミキジョウ? 非常にいいニックネームですね。いろんなところで騎乗して、いろんなニックネームを付けてもらっているのですが、日本でいい意味でのニックネームを付けてくれて嬉しいです。世の中には悪い意味のニックネームもありますので(笑)。そこまで印象を残すことが出来て嬉しいですね。

-:今年もチャンス十分と考えていますか?

モ:札幌記念のマウントロブソンはもちろんですが、いい馬を厩舎が用意してくれて本当にありがたいです。大きいレースになると1番人気の馬がいつも勝つわけではなく、5番人気くらいまではチャンスがあると思いますし、それ以外のレースも厩舎やエージェントに協力していただいてチャンスのある馬が集まったので、乗るのを楽しみにしています。