【香港ヴァーズ】菊花賞馬キセキはまだまだ上昇「精神的にも、肉体的にも成長」

キセキ

香港ヴァーズに向けて追い切りを行うキセキ

7日、香港ヴァーズ(G1)の追い切りがシャティン競馬場にて行われた。

菊花賞でG1初出走、初勝利を成し遂げたキセキ(牡3、栗東・角居厩舎)は、M.デムーロ騎手を背に芝コースで追い切りを行った。

夏の新潟、信濃川特別からコンビを組み続けている鞍上は「追い切りは良かったです。いつも頭が良くて、マジメな馬ですね。去年のシャンティの芝は芝が長いし、馬場がゆるかったですね。今年はいい馬場ですよ。菊花賞の前は、重馬場で心配しましたが、良馬場なのは心配ないですよ」とジャッジ。「追い切りはこちらに来て間が短いですし、太くはないのであまり無理にはやりませんでした。僕が乗っている間にも精神的にも、肉体的にも成長していますよね。香港は厳しいレースになるので、内枠がほしいです」と成長を実感している。

春は阪神大賞典で3着、秋は京都大賞典で2着と長丁場で見せ場を作ってきたトーセンバジル(牡5、栗東・藤原英厩舎)は、J.モレイラ騎手を背に芝コースで追い切りを行った。

これを見届けた藤原英昭調教師は「初めての海外遠征ということで、不安はありましたが、ステファノスという先輩馬がいることが楽になりましたね」と香港遠征に慣れている厩舎らしいコメント。続けて「最終追い切りはモレイラ騎手に乗ってもらいましたが、すごく乗りやすいと言ってもらいました。強い馬はいますし、世界の名だたるジョッキーもいる中ではありますが、なんとかいい走りをみせたいです」と期待を寄せる。

トーセンバジル

香港ヴァーズに向けて追い切りを行うトーセンバジル