【東京新聞杯】今年はマイル専念グレーターロンドン イメージ通りの調教サトノアレス

グレーターロンドン

東京新聞杯に向けて追い切りを行うグレーターロンドン(左奥)

31日、東京新聞杯(G3)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、ディセンバーステークスで3着だったグレーターロンドン(牡6、美浦・大竹厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F50.9-36.3-12.4秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「前走は、テンの1ハロンが13秒台でそこからラップが加速していったのでキツいかなとは思いましたが、それでも突き抜けてくれるかと思っていました。ただ、冬の中山の芝ではなかなか33秒台の上がりは出ませんからね。今週の最終追い切りは3頭併せでやりましたが、予定通りで馬の具合は良さそうです。

蹄葉炎による休養から復帰した後にコントロールが難しい感じになったので、そこからメンコを装着するようになりました。年齢を重ねて落ち着いてきたのでここのところは着けたり着けなかったりしていましたが、今週はメンコを外して追い切りました。気性的に外せるような状態になってきましたし、レースでも外す方向で考えています。

今年はマイル路線に固定して考えていますし、これまではスラッと見せるイメージで馬体を作ってきましたが、マイルに固定にして迷いがなくなった分筋肉が付くべきところに付いて盛り上がってきたように思います。マイルに固定したことで調整はしやすくなりましたが、蹄のことは常に考慮しています。川田騎手が先週乗って感触を確かめていますし、どのようなレースをするかはジョッキーが考えると思います」

前走、キャピタルステークスで2着だったサトノアレス(牡4、美浦・藤沢和厩舎)は、柴山雄一騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F65.6-50.8-38.0-12.8秒をマークした。

【柴山雄一騎手のコメント】
「馬を抜いて前に出てしまうと気を抜くところがあるので、それを矯正することをテーマに調整してきました。先週までは気持ちのスイッチを入れないように、併せ馬で相手を抜かせないで調整を進めてきて、今週の最終追い切りでは併せ馬の形から早めに抜け出して最後まで前にいることを教えるイメージでしたが、その通りの調教が出来ました。こちらが仕掛けなくても馬の気持ちでスッと動きましたし、前に抜け出してから気を抜きそうになったときも舌鼓の合図でまたハミを取って良い動きを見せていました。

自分が乗ったデビュー戦や未勝利戦の頃は緩さがありましたが、今はトモの緩みもしっかりしてきましたし全体的にドッシリして力強くなりました。馬場に関しては、どちらかといえば良馬場の方が良いと思いますが、ドボドボの道悪でなければ大丈夫だろうと思っています。良いイメージで臨めますし、良い仕事が出来るように頑張ります」

前走、京都金杯で5着だったストーミーシー(牡5、美浦・斎藤誠厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F67.8-52.6-38.7-12.9秒をマークした。

【斎藤誠調教師のコメント】
「先週の追い切りは、前を追いかけて追いつけない形でしたが、負荷はしっかりかかっていたので良かったと思います。今週は時計もまとまっていますし、最後の反応も良くキレイな追い切りが出来ました。前走は休み明けで毛ヅヤがもうひとつでしたが、今回は体も締まっていて代謝も良く見栄えがします。

年齢を重ねてきて、オンとオフがハッキリしてきました。前走は馬群のなかでもイヤがらずに競馬が出来ましたし、精神的に余裕が出てきたんだろうと思います。相手が強くなりますが、去年1000万クラスの身の上で4着にきたレースですからね。今回も自分の競馬に徹するだけです」

サトノアレス

東京新聞杯に向けて追い切りを行うサトノアレス

ストーミーシー

東京新聞杯に向けて追い切りを行うストーミーシー