【フェブラリーS】坂路50秒切りで連覇へゴールドドリーム「能力があるのを再認識」

ゴールドドリーム

好タイムを叩き出したゴールドドリーム

14日、フェブラリーS(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

暮れのチャンピオンズCを制したゴールドドリーム(牡5、栗東・平田厩舎)は、先週も坂路で4F51.1秒の好タイムを出していたが、最終追い切りでは自身初の50秒切りとなる4F49.8秒で登坂。体重が軽い藤懸貴志騎手騎乗というのを差し引いても申し分ない好タイム。万全の状態で史上2頭目の連覇に挑む。追い切り後、管理する平田修調教師の一問一答は以下の通り。

●自己ベストタイムで能力の高さを再認識

-:まずは前走のチャンピオンズC、鮮やかな差し切りでした。

平田修調教師:いろいろと課題がある馬ですが、ゲートであるとか、最近はマイル以上の距離で勝っていなかったので、距離的なものも克服してくれたので、G1を勝ったというのはもちろん大きいですが、それ以上に収穫の多い競馬でした。

-:その収穫が多い一戦で最優秀ダートホースに輝きました。年明け初戦を迎えますが、中間の気配はどんな感じで来ているでしょうか?

平:チャンピオンズCを勝った時点で次はフェブラリーSと決まっていたので、途中一旦しがらきに出しましたが、緩めることなく乗っていたので、いい状態をキープしています。

-:いい状態の中、先週坂路で51秒台、今週は藤懸騎手を背に坂路で50秒を切って49秒8。雰囲気、動き、内容はどうですか?

平:先週は助手が乗ったのですが、藤懸が乗れば時計が出るのは分かっていたのですけど、そんなに速く見えなかったので、やはり能力があるのを再認識しました。

-:ローテーションは去年と同じになりましたが、去年と比べて直前の気配、動きに変化は?

平:去年も動きや状態が良かったのですが、チャンピオンズCで惨敗してのフェブラリーSだったので、半信半疑なところはありました。今回はチャンピオンズCを勝ってのフェブラリーSなので、状態さえ維持できればという思いはあります。

-:今回の舞台は4戦3勝の東京コースになりますが、この東京コースでの走り、何がいい部分に繋がっているのでしょうか?

平:よくいわれるのが、だいたいスタートで出遅れるのですが、府中のマイルは芝スタートで、そういう部分もあって府中で競馬をした時はそんなに出遅れをしていないというのは1つありまして、跳びが大きい馬で、広くて直線の長い府中というのはあの馬に合っているんだと思います。

●鞍上は再び名手ライアン・ムーア騎手

-:連覇を迎える中で、このレースのポイントはどのように見ていらっしゃいますか?

平:乗り役さんも考えられる最高の乗り役さんに依頼できているので、ここまでは順調に来ましたが、あとは当日のイレ込みとスタートになってくると思います。

-:今、最高の乗り役さんという話がありました。前走に引き続きライアン・ムーア騎手が手綱をとります。初コンビの前走の内容、印象はいかがでしたでしょうか?

平:初めてだったので、競馬の日のお昼頃に話をさせてもらったのですが、「この馬はこういう感じの馬なので、こういう風に乗ってほしい」というのを伝えて、その通りのことを向こうも考えてくれていたようで、G1に乗るので当たり前でしょうけど、あの馬のことをだいぶ研究してくれていたので、これは細かいことをいわなくても大丈夫だと思って送り出しました。

ゴールドドリーム

自信溢れる表情の平田修調教師

-:ゴールドドリーム自体も前走が最高体重で見事な勝利でしたが、パワーアップしている部分がその体重に繋がっているところはありますか?

平:春の時点では厩舎にいる時に520キロ台でしたが、秋は540キロ台になっていたので、増えたのは増えましたが、その前が盛岡に遠征していたので、最高体重ということには不安はなかったです。

-:史上2頭目の連覇に向けて多くファンの支持もあると思います。そのファンにメッセージをお願いします。

平:ここまで順調に来ましたし、先週、今週といい動きをしてくれましたので、ここまでやれるべき事はやれてこれたと思っているので、あとは静かに最後まで調整したいと思います。結果はどうなるか分かりませんが、ゴールドドリームの力をお見せできると思っています。