【日本ダービー】遅れてきた大物ブラストワンピースら関東馬6頭の1週前追い切りコメント

ブラストワンピース

3戦無敗のブラストワンピース

■日曜東京10レース・日本ダービー(G1)1週前情報

【5/16追い切り】

ブラストワンピース(牡3、美浦・大竹厩舎)・前走=毎日杯1着
池添謙一騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F80.0-65.2-50.6-36.1-12.5秒をマーク。

【池添謙一騎手のコメント】
「1週前追い切りについて大竹先生からは、もう馬のことは分かっていると思うし自分の感触で調整してほしいと言われていました。前で引っ張るについていけましたし、1週前なのでしっかりやりました。時計も出ましたし、終いも良い動きで順調にきていると思います。毎日杯以来で、どれくらい良くなっているか楽しみにしていました。体は余裕がありましたが、だいぶ背腰がしっかりしてきましたし動きは重くなかったと思います。自分の経験上オルフェーヴルのときがそうでしたが、短期間で馬が良くならないとダービーを勝てないものですし、この馬はその条件通りに良くなっています。

レースでも道中ムキにならずコントロールがきいて乗りやすいですし、仕掛けたときの反応もハービンジャー産駒とは思えないくらい良くて、しかも長く脚を使えます。初戦が良い勝ち方でしたが、競馬では初戦はマギレが起きやすいですし、2戦目をしっかり走れるかどうかが大事だと思っていました。その2戦目は、ダービーと同じ舞台で終いによく伸びてくれました。前走は大竹先生の意図を考えたうえであの形になりました。3戦とも良い内容で勝てていますし、そこから更に上積みも感じます。皐月賞組とは戦っていませんが、それはダービーでの楽しみでしょう。

人脈を広げるために美浦で調教に乗るようにして、ちょっとしたタイミングが元でブラストワンピースに乗せてもらえるようになったので、この馬には縁を感じています。2戦目と前走の前の追い切りで乗って、調整過程を分かって臨めたことは良かったですね。来週の追い切りも緊張感を持って乗りたいです。栗東のダービーウィークも特別な雰囲気がありますが、今年は初めて美浦でダービーウィークを迎えるのでそれも楽しみです」

オウケンムーン(牡3、美浦・国枝厩舎)・前走=皐月賞12着
北村宏司騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F83.9-68.2-53.2-39.4-13.0秒をマーク。

【国枝栄調教師のコメント】
「前走は後方の位置からになりましたし、競馬に参加できず終わってしまいました。前走後は短期放牧に出ましたが、帰厩後も大きく変わらずに調整できています。迫力ある動きをするタイプではありませんが、1週前追い切りもこの馬なりに動けていました。レース当該週は併せ馬を予定しています」

ゴーフォザサミット(牡3、美浦・藤沢和厩舎)・前走=青葉賞1着
蛯名正義騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F55.6-41.6-14.0秒をマーク。

【蛯名正義騎手のコメント】
「コントロールがきいて余計な力みがないので、前走は東京2400というコース条件は良いなと思っていました。レースでは追走も楽でしたし、折り合いがついて思っていた通りの競馬ができました。結果は最高のものでしたし、イメージしていた競馬ができました。まだ体がしっかりしていないので秋辺りからかと思っていましたが、ダービーに間に合ったのは素質の高さはもちろんですが、性格の良さが大きいと思います。また、それまで無理なく使って来られたことで馬に余力もあったと思います。前走からレース間隔が詰まっていますし、1週前追い切りは単走でゴール板を過ぎてから少しやる程度でした。リラックスして走れていましたし、順調にきています。

皐月賞組とはまだ対戦していないので何とも言えませんが、単純に自分がダービーに出られることが嬉しいですし、こういうチャンスをいただけてオーナー、調教師に感謝します。しかもただ賞金が足りているから出られる、という訳ではなく、トライアルを勝って本番に臨めるのはこちらの気持ちも違いますからね。競馬は相手もいることなので一概には言えませんが、これまでダービーでコンビを組ませてもらった青葉賞勝ち馬と比べても負けず劣らずの素質があります。来週の当該週追い切りにも乗る予定です」

ステルヴィオ(牡3、美浦・木村厩舎)・前走=皐月賞4着
C.ルメール騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F81.4-66.4-51.7-37.6-12.7秒をマーク。

【木村哲也調教師のコメント】
「1週前追い切りは、6ハロンから追い切ってどれだけ頑張ってくれるか、というテーマでやりました。ジョッキーは、いつも通り良い感触を掴んでくれたようです。前走は、厩舎の調整のやり方が良くなかったかと思います。この春に2回競馬を使って馬は目一杯頑張っていますし、これ以上の状態を臨むのは求め過ぎかと思うので、中間はいかに状態をキープできるかという形で調整しています。重賞を勝っているのは中山ですけど、どこの競馬場でも関係なく走れるタイプの馬です。距離2400に延びることについては正直分かりませんが、この中間も前走の前もそうですけど、使うレースの距離に合わせた仕様で調整することはありません」

【C.ルメール騎手のコメント】
「1週前追い切りはフットワークがスムーズでしたし、リラックスして伸びていて動きは良かったです。皐月賞は馬場が悪かったこともあったと思いますが、それよりも馬が少しおかしい感じがしました。コンディションが下がっていたか、と思います。競走馬は、休み明けを使った後たまに状態が下がることがありますからね。2400の距離についてはまだ分かりませんが大丈夫だろうと思いますし、東京コースの方がレースがしやすく長い直線もピッタリだと思うので今回の条件の方が良いと思います。今年のダービーはダノンプレミアムをはじめとして強い馬が何頭もいますし、1番人気ではないでしょうからノンプレッシャーです。それでもスムーズなレースができれば終いは伸びてくれそうですし、ダービーを勝つ自信はあります」

【5/17追い切り】

ジェネラーレウーノ(牡3、美浦・矢野英厩舎)・前走=皐月賞3着
田辺裕信騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F64.8-50.0-36.8-12.5秒をマーク。

【田辺裕信騎手のコメント】
「前走の皐月賞は今までのなかで1番疲れたのではないか、というくらい厳しい競馬をしたこともあってレース後はさすがにガクッときたようです。その後はちゃんと休んでリフレッシュしたと思いますし、1週前追い切りで乗ったときの雰囲気も良さそうで馬体もゲソッとしていません。1週前追い切りはある程度負荷をかけたかったので、前に馬を置いて並んで交わす形でやりました。この馬に限った話ではなく、ゴールを設定してそこで終わりという形の追い切りが自分自身好きではありませんし、ゴールで終わりと思わせたくないと思って乗りました。併せた相手はオープン馬でしたし、これをやってもう一段良くなってくると思います。

調教ではレースよりもペースが遅いのでハミはそれほど抜けませんが、競馬に行った方がすぐ抜けます。競馬では最後の直線はイヤイヤ走っている感じです。フワフワ走る感じですが、力んで走るよりも断然良いです。フワフワ走るところは弱点でもあり、セールスポイントでもあります。皐月賞のときも良い状態だと思っていましたし、特別にガラッと変わらなくても急にイレ込んだりなど、悪い方に変わらなければ良いと思います」

【1週前追い切り計時なし】

コズミックフォース(牡3、美浦・国枝厩舎)・前走=プリンシパルステークス1着

【国枝栄調教師のコメント】
「前走後も大きな問題はありません。まだ使ってから間もありませんし、華奢なタイプでもあるので週末からやる予定です。当該週追い切りは併せ馬を予定しています」

オウケンムーン

力強い動きを見せたオウケンムーン(奥)

ゴーフォザサミット

蛯名騎手を背にしたゴーフォザサミット

ステルヴィオ

決め手勝負にかけるステルヴィオ

ジェネラーレウーノ

自在性が魅力のジェネラーレウーノ

コズミックフォース

アーモンドアイに続きたいコズミックフォース