JRA受験不合格にモレイラ騎手は涙 来年の再受験は明言せず

モレイラ

会見の最後には涙を浮かべたモレイラ騎手

11日、JRAの平成31年度調教師および騎手免許一次試験の合格者が発表された。現在、JRAの短期騎手免許を取得中で、初受験のジョアン・モレイラ騎手は不合格となった(合格は藤井勘一郎騎手)。

同日、交流重賞・レディスプレリュード(Jpn3)に騎乗するため、大井競馬場に訪れたモレイラ騎手は会見に応じ「非常に心を痛めています。残念な結果が出てしまい、大きいパンチを受けたような気持ちです」と無念の表情を浮かべると「リスクのある試験と思っていましたが、集中して取り組んでいたので、(短期免許期間以降)先のことは決めていませんでした。今後は家族、妻や子供もいるので、しっかり相談して決めたいです」と再挑戦については明言を控えた。

しかし、最終的には「人生はチャレンジ。チャレンジをしないと成功はありません。すぐ次のチャレンジに向かうことになると思います。その気持ちは変わりません」と前を向いたが、最後は涙で言葉がつまり、会見場をあとにした。

モレイラ騎手は今週末は騎乗停止のため、JRAでの騎乗予定はないが、次週以降は菊花賞のグロンディオーズ、天皇賞(秋)のサングレーザーなどに騎乗予定。その後、11月10日(土)から12月9日(日)まで短期免許を再取得する予定だった。会見のコメントは以下のとおり。

【ジョアン・モレイラ騎手のコメント】
「非常に心を痛めています。残念な結果が出てしまい、大きいパンチを受けたような気持ちです。いま予定していたスケジュールが天皇賞の日までの短期免許期間。もう1ヶ月、短期免許は申請していて12月9日まで日本で騎乗する予定でした。もちろん合格できるかどうかはわかりませんし、リスクのある試験と思っていましたが、集中して取り組んでいたので、それ以上、先のことは決めていませんでした。

今後は家族、妻や子供もいるので、しっかり相談して決めたいです。いま急いで決めることもよくないので、改めて検討したいです。(不合格になっても来年受験すると以前はコメントしていたが?)来年も受験をするかどうかもイエスかノーかははっきり答えられません。この結果になった上で、ジョッキーとしての自分、家族のことも含め、すぐに決められません。

人生の中でチャレンジすることが好きな人間です。チャレンジをしないと成功はありません。でも、今までも挫折したことは沢山あったので、それは毎回乗り越えてきました。今回のことを糧に人間としてキャリアアップできればと思います。すぐ次のチャレンジに向かうことになると思います。その気持ちは変わりません。

いまは複雑な気持ちですが、日本に来られる機会を作ってくれた方々、協力してくれる皆さんには感謝したいです。日本という国の美しさ、人の優しさ、地方競馬場を含め競馬場の環境の素晴らしさへの尊敬は今でも変わらない思いです。応援していただいている方々、ファンの方にもファンレターなどもいただいていて、その期待に応えられないことは心苦しいです。皆さん、ありがとうございました」

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