【天皇賞(秋)】スワーヴリチャード庄野師「ぜひとも彼に獲ってもらいたいレース」

スワーヴリチャード

スワーヴリチャードを管理する庄野靖志調教師

24日、天皇賞(秋)(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

大阪杯を制し、前走、安田記念3着のスワーヴリチャード(牡4、栗東・庄野厩舎)は、M.デムーロ騎手を背にCWコースで追われ、7F98.3-82.3-66.8-51.8-38.4-11.9秒をマークした。追い切り後に行われた共同会見での庄野靖志調教師のコメントは以下のとおり。

【庄野靖志調教師のコメント】
「(春を振り返って)金鯱賞から始めて大阪杯でG1を勝たせてもらえたのですが、初のマイルになりますが安田記念に出走ということで、初めてのマイルでしかもG1だったので、どれくらいやれるかという期待を持ちながらでしたが、レコードにコンマ1秒差で十分走れているなと思いましたし、よく頑張ったと思います。東京のマイルを使ったことで、今回の2000mにもいい方向に向いてくれるのではないかと思います。

(宝塚記念を見送って休養へ)時期的なものもありますね。やはり暑い時季は好きな馬ではないですし、ここまでの休養期間も欲しかったので、よく休めました。夏場しっかり休めたことが一番で、ここに至るまでに十分リフレッシュができていると思います。9月13日に帰厩して、当初は少し緩さもありましたが、そこから順調に調教をこなしてくれまして、追い切り毎に馬もドンドン良くなってきて、秋初戦をG1で迎えますが、それに恥じない仕上がりで臨めると思います。

(1週前追い切りはM.デムーロ騎手が騎乗)前に目標を置きながらでしたが、馬もリフレッシュして凄く元気もよくて、少し行きたがるところはありましたが、1週前なのでしっかり時計を出したかったですし、ミルコにも『しっかりやっておいて』と指示して、時計も十分出ていましたし、先週追い切ったことで、今週の追い切りにうまく繋がられるいい追い切りができたと思います。

スワーヴリチャード

(今週の追い切りは)いつも通りですが、CWで前に2頭目標を置いて、今週は速くなり過ぎずということを考えていましたので、前の2頭にペースメーカーとしてペースを作ってもらったのですが、先週よりも折り合いが良かったですし、3コーナー、4コーナーの走り方もダイナミックで、ここまで順調に来ているなと思います。(半馬身ほど遅れたように見えたが)その辺は特に気にしませんし、ミルコにも『速くなり過ぎないように』と指示して、それでいて12秒を切れているので、十分な追い切りだと思います。やれば時計自体はもっと出る馬なので、競馬当週としてはちょうどいい追い切りができたと思います。

(G1ホースとして迎える秋初戦、東京2000mという条件は)東京競馬場というのは、スワーヴリチャードが凄く好きな競馬場じゃないかなと思いますし、2000mも得意な距離だと思います。春にG1を勝たせてもらって、ここから秋のG1戦線が始まるのですが、一戦一戦が彼の将来にとって大事な一戦になってくると思うので、しっかり大事に戦っていきたいと思います。天皇賞(秋)というのは格があって、重みもあって、ぜひとも彼に獲ってもらいたいレースであると思います。デビュー当初から左回りの方がいいんじゃないかという印象はありましたが、実際に左回りの方が成績も出ていますし、東京競馬場に関しては本当に相性のいいコースだと思います。

(理想の馬場状態、枠、流れは)去年の天皇賞が、結構雨が降ってドロドロのかわいそうな馬場だったのですが、今週は良馬場で迎えられると思いますし、特にその辺は気にしていないです。東京2000mは枠順とかスタートが大事になってくるコースなので、その辺はジョッキーと話しながら枠順が出てからですね。ゲートも不安定なところがあるので、あまり包まれたくないという反面、あまり外からだと脚も使ってしまいますので、真ん中くらいから好位が取れたら一番いいかなと思います。

(レースに向けて抱負を)秋初戦、G1、天皇賞という舞台ですが、メンバーもG1馬がたくさん出てきて、昨年一緒にクラシックを戦ったメンバーと古馬になって戦えるのも凄く嬉しいですし、そういう強いメンバー中で強い競馬をして、勝てれば一番ですが、これからのリチャードを占う意味でもぜひともいい競馬を期待したいです」