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トレセンレポート【コーラルS】ワンダーポデリオ
2010/4/2(金)
ワンダーポデリオ(牡6、栗東・藤岡範厩舎)がコーラルSで7勝目を狙っている。
「若いころも能力に自信を持っていたが、ひ弱な面も残っていたからね。下級条件での下積みが本当に長かった。よくぞここまで強くなってくれたよ」
馬づくりのベテラン、藤岡範士調教師にとっても、特別に思い入れが深い個性派である。キャリアは27戦と豊富。ただし、出世が遅れたのには、はっきりとした原因があった。
「とても従順な性格。かかることもないし、調教では乗りやすいのに、全速力を出すともたれてしまってね。佐賀の交流(08年2月のサンライズC)ではスタート直後に切れ込み、転倒したほど。次のレース(名古屋の交流、チャレンジC)は内ラチを頼って逃げ切れたが、その後も歯がゆい思いは続いたよ。体ごと右へ行ってしまうから、馬具などで矯正できる範囲を超えていて、気長に解消されるのを待つしかなかったんだ」
そんな同馬でも、左手前では走りがスムーズ。左回りの東京へ遠征したことをきっかけに、すっかり軌道に乗った。
4歳秋、通算14戦目となるダート1300mで500万クラスを卒業すると、シンガポールTC賞も連勝。昨シーズンも、府中で大きく飛躍した。鎌倉Sを手中に収め、ついにオープン馬に。霜月Sでのパフォーマンス(2着のミリオンディスクにコンマ3秒差をつけるの快勝)は、鮮烈な印象を残した。
「腰の強化が目覚しく、見違えるようにゲートが安定。好位から上手に競馬ができるようになったよ。伸び脚も迫力を増している。根岸S(5着)は前に入られ、窮屈な競馬だった。前走も前が詰まった結果(ポラリスSを5着)だし、良績がなかった阪神でもまっすぐ走れたのは収穫。祐一くん(福永騎手)も、『いずれ大きなところを獲れる馬ですよ』って、話していた」
ようやく苦手の右回りも克服できる下地ができたところ。勝負どころを絞って、間隔を開けながら使われているだけに、さらに伸びる余地が残されている。
ワンダーポデリオ
(牡6、栗東・藤岡範厩舎)
父:フォーティナイナー
母:アラマサブレーヴ
母父:ダンシングブレーヴ
祖母:アラホウトク
通算成績:27戦6勝
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