【今週のコメント特注馬】前走大敗の実力馬がコース替わりで逆襲!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●1月26日(土)東京3R 3歳未勝利(ダ1600m)
ボヘミアラプソディ(牡3、美浦・伊藤圭厩舎)

前走の3歳未勝利戦(中山ダート1800m)では2番人気に推され、8枠15番からハナに立ったものの最後は脚が止まり、勝ち馬から1.8秒離された5着に終わった。騎乗したアイルランド出身の若き名手、O.マーフィー騎手は「外枠だったのであまり外を回りたくないと思って前に行ったら、気分良く行き過ぎてしまいました。直線では脚がありませんでしたし、道中速いペースで行き過ぎてしまいました」と反省の弁を述べていた。

前半1000m通過タイム63.2秒はそこまで速いペースではないが、乾ききったダートが合わず、本質的に1800mの距離も長かった可能性が考えられる。キャリア8戦で唯一3着以内に入ったのが4走前の東京ダート1600m。今回は当時と同じ中山ダート1800mから200mの距離短縮となる。先行馬が少ないメンバー構成で展開面も向きそうだ。

●1月27日(日)京都10R 飛鳥S(芝1800m)
シャルルマーニュ(牡4、栗東・清水久厩舎)

前走の市川S(中山芝1600m)は1番人気で11着と大敗。レース後、北村宏騎手は「コンディションは良さそうでしたが、終始促し気味の追走になってしまいました。もう少し距離があってもいいのかもしれません」と振り返った。中山芝1600mは昨秋に1000万特別を逃げ切るなど相性がいいと思われるコースだが、当時は前半3Fが35.7秒。市川Sは前半3F35.0秒とペースが速かった分、追走が厳しくなった。

しかも市川Sは勝ち馬が4角10番手、2着馬が4角6番手、3着馬が4角10番手と差し馬が上位を独占。4角3番手で回ったシャルルマーニュとしては展開が向かなかった。今回は7頭立てで、距離延長の京都芝1800mに舞台が替わるのは大きなプラスと言えるだろう。


◆先週の結果◆
土曜中山10R トータルソッカー 3着(4番人気) 自らペースを作って逃げることは想定外ではあったものの、馬券圏内に食い込んで力は示した。ゲートの中でうるさい仕草を見せていたものの、好スタートを決めたのが大きかった。

日曜中山8R ダイワスキャンプ 4着(5番人気) 最内から互角のスタートを切って好位で立ち回ったが、惜しくも4着。騎乗した北村宏騎手も「スタートが決まって枠も良く、ロスなく立ち回れましたが……。ラスト甘くなってしまいましたね」と仕方ないといった表情でレースを振り返っていた。上位3頭中2頭は準オープンクラスでも走っていた実力馬。今回は相手が悪かったかもしれない。力のある馬だけに、相手関係次第で再度狙ってみたい1頭である。