【ホープフルS】2週連続G1奪取へ 矢作師語るコントレイルを『あえて』使う訳

栗東

衝撃のレコードで東スポ杯2歳Sを制したコントレイルが、無敗のG1制覇に向け21日朝、栗東坂路で最終追い切りを行った。1週前にCWコースで速い時計を出しているが、今日は4Fを52.1-37.5-24.5-12.3秒をマーク。矢作芳人調教師のコメントは以下のとおり。

【矢作調教師のコメント】
■前走を振り返って
本当に強かったとしか言いようがないくらい、自分の想像を超えたパフォーマンスを発揮してくれたと思っています。前走後すぐにホープフルSを目標として、短期で大山ヒルズに放牧に出しまして、3週間前に帰ってきて、順調に予定通り調整を進めています。

■1週前追い切りについて
少し前進気勢が強く、前向きすぎる所がある馬なので、折り合いを福永君に乗ってもらって確かめてもらいました。

■最終追い切りについて
先週、併せ馬で結構強い古馬とやってしっかり負荷はかかっていますので、今週は輸送もありますし、まだ体質的にそこまで強い馬ではないので、馬なり単走でやりました。

■最終追い切りの評価
弾んだ動きでしたね。バネを感じさせる柔らかい良い動きだったなと思います。

■初の中山について
先週を見ても、今の時期の中山は少し時計がかかる力のいる馬場で、決してこのコントレイルに向いてる馬場だとは思っていません。

■それでも中山を使うのは期待の表れか
もちろんです。ここでいい競馬ができれば皐月賞直行という風に考えていますので、ここで中山2000mを克服してほしいと思ってあえてここに来ました。自分の適条件だけ使っていればいいかもしれないけど、そうするといろんな課題ができてきますから。あえて、という所はあります。

■距離延長について
1800mであの競馬なので、2000mは大丈夫じゃないかなと思っています。

■前回東京に輸送した時の様子について
普段はとっても大人しいいい子なので、輸送について心配していません。

■入厩してきた時の第一印象
いい馬でしたよ。すごくいい馬だなとは思ったけどここまでとは思わなかったですね。

■現時点での強み
まだ体質的にも強くないですし、体も全然まだ完成されていない中で、あれだけのパフォーマンスを出せるというのはこの馬の素質の高さを感じますし、何より瞬発力、それから反応の良さですね。これが武器だと思っています。

■ファンにひとこと
まだまだこれからの馬なんですけど、来年のクラシックを目指す上で、しっかりとメドを立てるような競馬をしたいと思っていますので応援よろしくお願いします。