【皐月賞】圧巻の3連勝 コントレイルに死角はあるのか!?

次は無敗の皐月賞制覇に挑むコントレイル

次は無敗の皐月賞制覇に挑むコントレイル


【コントレイル陣営独占インタビュー・後編】

-:今年に入ってからは週末に雨が重なっています。中山では激しい降雪による開催中止もありました。もしも馬場が重くなった場合はいかがですか。

金:若干、不安はありますね。あまり重い馬場は、この馬には向いていないような気もしますからね。普段から乗っていても重い馬場だと少しノメる所がありますから。

-:レースを観ていたら、パワーもありそうですが。

金:ホープフルSの時の中山競馬場の芝コースは内目が荒れていたので、最後は外目に出してくるのかなと思っていました。それでも荒れた内側を楽に伸びてきたので、僕が思う以上にパワーがあるのかもしれませんね。

-:緩いよりは良馬場の方がありがたいということですね。

金:馬場がいい時は、本当に素軽い動きをするんですよ。

-:ファンが一番驚いたのは東京スポーツ杯2歳Sだと思います。結果的には人気通りの決着でしたが、直線を向いた時の手応えや抜けてくる時の瞬発力は、他の馬とは別次元でしたね。

金:僕もゲートに行っていたので、映像でしか観ていないのですが、抜けていましたね。ただ、左回りで初めての輸送競馬だったので馬体重の心配はありました。それでもあれだけのパフォーマンスをしてくれたので僕も驚きました。あんなに離すとは僕も思っていなかったですね。

-:1戦目よりもパフォーマンスを上げられた秘訣は何でしょうか。

金:あの時は、放牧から厩舎に帰って2週間ほどでレースに行ったので、それが良かったのかもしれないですね。叩いて良くなるタイプではないということで、あの辺から休み明けでも走れるなという感触はありました。

-:きっちり仕上げるよりは、ちょっとお釣りがある精神状態の方が、結果的にパフォーマンスが上がるということですね。

金:大山ヒルズさんに放牧させてもらって、リフレッシュした状態でしたからね。

-:矢作先生も東京スポーツ杯2歳Sは驚かれていたんじゃないですか。

金:先生も驚かれたと思います。ゲートからバスで帰ると、検量室前がザワザワしていました。どういう状況なのか、全然分からなかったんですけど、あんなに突き放していたとは思わなかったですね。ましてや勝ち時計もレコードでしたからね。

-:乗っていたムーア騎手も「距離は伸びても問題ない」というコメントでしたね。

金:折り合いが付いていましたしね。

コントレイル

-:皐月賞本番でスローになった時の折り合いは気になりますね。

金:そうですね。馬が密集するスローだとどうなるか、ですね。折り合いは少し難しい所があると思います。

-:折り合い面では、普段からハミを工夫されたと思います。

金:ちょっと敏感なので、これまではハミ身が太めの水勒ハミを使っていました。今回帰ってきてから福永騎手にも「右に張る」と言われたので、制御しやすいように少し細めのエッグに変えました。

-:今回はレースでもハミを替えるということですか。

金:このままエッグで行こうと思っています。力任せで抑えると敏感な馬なのでエッグの方が操作しやすいと思います。

-:そのためには、ある程度流れてくれた方が良いということですね。

金:ホープフルSはスタンド前では流れてくれました。平均ぐらいで行ってくれると乗りやすい気がします。

-:体重は、どれぐらい増えてレースに向かうことになりそうですか。

金:今日、1週前の追い切りでしっかり負荷を掛けたので、そう増えてくることはないですね。ここから来週までは微調整で、無事に競馬まで行けるように気を付けます。輸送もありますし、コントレイルが気分よく皐月賞を迎えられるように頑張ります。

-:あと10日で皐月賞を迎えます。直行でも心配ないぞという意気込みをいただけますか。

金:負けていない馬だけでなく、一緒に走ったことのない馬も出走します。レースまで慎重に、万全に仕上げていきますので、応援よろしくお願いします。

-:お忙しいところ、ありがとうございました。

(終わり)