【桜花賞】今年もチューリップ賞組の激走に要注意!?

昨年は後の三冠牝馬デアリングタクトが外から差し切り一冠目奪取

昨年は後の三冠牝馬デアリングタクトが外から差し切り一冠目奪取


昨年は、雨が降りしきるなか重馬場で行われた。逃げる9番人気スマイルカナを1番人気レシステンシアが追いかける展開で、最後の直線に入ってもその2頭が粘るなか、馬場の大外へ持ち出された2番人気デアリングタクトが圧倒的な末脚を繰り出し無傷の3連勝で栄冠を手にした。

昨年無傷の4連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制し、2歳女王に輝いた白毛の怪物ソダシがクラシック1冠目を狙う。派手な勝ち方はしないものの、渋太く結果を残す辺り勝負強さを感じさせる。レースを経験するごとに気が入ってきたようで、ゲート内で落ち着かない素振りを見せていたこともあり、久々の今回はテンションがカギになりそうだ。

そのソダシにハナ差及ばず、G1タイトルまであと1歩のところまで迫ったサトノレイナスも姿を見せる。前走はキャリア2戦で初のG1挑戦だったことを考えると、まだまだ伸びシロは大きそうだ。最終追い切りの動きから、中間の成長度合いを判断していきたい。

トライアルのチューリップ賞で1着同着となったエリザベスタワーメイケイエールも出走を予定。道中に大きく頭を上げて行きたがる素振りを見せていたメイケイエールの姿が印象に残っているが、エリザベスタワーも少し行きたがるような格好をしていた。どちらも精神面に課題を残す現状で、この中間の気配をチェックしておく必要があるだろう。

他にも3冠馬アパパネを母に持つクイーンカップ勝ち馬アカイトリノムスメや、一昨年の2着馬シゲルピンクダイヤの半妹でフィリーズレビュー勝ち馬のシゲルピンクルビーなど、G1タイトルを手にしてもおかしくない素質馬が多い。

近5年を振り返ると、年明け初戦で馬券圏内にきたのは一昨年のグランアレグリア1頭のみだが、そもそも年明け初戦が桜花賞というケースが珍しい。勝ち馬のステップレースはエルフィンステークス、朝日杯フューチュリティステークス、シンザン記念、フィリーズレビュー、チューリップ賞と様々だが、馬券圏内全体としてはチューリップ賞組の活躍が目立つ。