【アメリカ遠征記】勝たなければ歴史を変えることは出来ません


ここケンタッキーは、雹が地面や窓ガラスに叩きつけられる寒さ!!ホンマにありえへん(涙)

雨も多いし、雨が降って馬場状態が悪くなると予定していた調教も出来なくなるし…。
毎日ケンタッキーやチャーチルから挑戦状を叩きつけられてる思いです。言い過ぎか(笑)

ケンタッキーダービーの出走馬は、数ヶ月にわたって行われるトライアルレースの着順などのポイント制で決まります。フルゲートが20頭、補欠馬も4頭のみという狭い狭い門で、出走するだけでも厳しいレースなんです。クラウンプライドはUAEダービーを勝って100ポイントを取得したので、当然出走には問題ありません。コロナ禍もあるこの厳しい状況下で、選ばれし馬だけが参戦するレースに出走できる事はホンマに光栄です。

しかし、勝たなければ歴史を変える事はできません。やっぱりケンタッキーダービーを勝つのは難しい、とか無理だなどと僕は言いたくないし、ココまで来たら勝って歴史を変えてみたいと思ってます。

歴史を変えたと言えば、僕が携わった馬ではやはりドバイワールドカップを勝ったヴィクトワールピサではないでしょうか。あの勝利に携わってくれた人はたくさんいますし、当然担当していた瀧川さんも馬のケアをして一緒に仕上げてくれた1人です。

その影で1人の好青年(今はオッサンやけど)が、僕たちをサポートしてくれました。当時彼はノーザンファームで働く青年で、ヴィクトワールピサが3歳で凱旋門に挑戦したとき自ら志願してフランスに研修にきていて、その頃からの仲なんです。社台ファームとノーザンファームの垣根を越えて僕たちをサポートしてくれて、ドバイワールドカップを勝った瞬間を間近で見た人物なのです。

そんな彼の名前は山根健太郎。
ドバイワールドカップの前日に彼と瀧川さんと僕で、こうやったら勝つと思うし、そういうイメージで挑戦してるねんとか話をしながら飯を食べていて。「じゃ、勝ったらdream come trueって言うな」って話もして。ヴィクトワールピサが勝った後、彼は本当に嬉しそうな顔でウィナーズサークルにいました。そして僕は彼に向かって約束した言葉を言ったという…、もう昔の話ですが(笑)。

この遠征記を読んでいる彼からLINEが届いて、ふとそんなことを思い出しました。

山根も、そしてケンタッキーダービーを勝つ事を応援してくれているあなたも

history is a change
change the history

今度はみんなでこの約束の言葉を共有しませんか?