【東京ダービー】マカニビスティーが完勝!羽田盃の雪辱を晴らす

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10年6月2日(水)、大井競馬場で行われた南関東3歳クラシック2戦目・第56回 東京ダービー(SI)(3歳、定量、1着賞金:4500万円、ダート2000m)は断然1番人気に推された戸崎圭太騎手騎乗のマカニビスティー(牡3、大井・松浦備厩舎)が、向こう正面から徐々に押し上げると、直線、外から豪快に突き抜けて優勝。勝ちタイムは2:06.7(良)。

2着には1.3/4馬身差で、インから脚を伸ばした、JRAの岩田康誠騎手騎乗の12番人気・ガナール(牡3、大井・荒山勝厩舎、岩田騎手)、3着には積極的に逃げの手を打った3番人気・マグニフィカ(牡3、船橋・川島正厩舎)がそれぞれ入っている。

なお、JRAの日本ダービーとの「ダービー連覇」の期待が集まった内田博幸騎手騎乗の羽田盃馬・シーズザゴールドは4着。通算6000勝にあと僅かに迫っている的場文男騎手は29度目のダービー騎乗だったが11着に終わり、悲願のダービー制覇はまたも持ち越しとなった。

勝ったマカニビスティーは昨年の12月にJRAの矢作厩舎からデビュー。JRA時代はダート戦では2連勝を挙げるなど、ダート戦線で活躍。今年のアーリントンCを最後に南関東へ移籍すると、チューリップ特別を圧勝。前走の羽田盃(SⅠ)も約10cmの大接戦の2着に惜敗していた。

騎乗していた戸崎圭太騎手は東京ダービーは2年振り3度目のタイトル。松浦備調教師は厩舎初出走から31年目にして初めてのタイトルとなった。馬主は備前島敏子氏、生産者は日高の山田政宏氏。大井競馬所属の馬のダービー制覇は99年のオリオンザサンクス以来の出来事。

1着 マカニビスティー
【戸崎圭太騎手のコメント】
「一番強い馬だと信じて乗りました。展開はあまり考えず、僕が邪魔をしなければ勝てると思っていました。
羽田盃で、オーナーをはじめ、調教師、厩舎スタッフ、ファンの皆様に迷惑を掛けているので、ジックリ行きました。
羽田盃は僕の慌てっぷりでああゆう結果になってしまったんですけれど、今回は厩舎スタッフの方々の仕上げも良くて、ファンの皆様の応援があったから勝てたと思っています。」

【松浦備調教師のコメント】
「ダービーはジョッキーと調教師を合わせても、初めてのことで夢みたいです。 50年近くやってきて、初めてのことだから、体が落ち着かないです。3コーナーでは危ないかと思いましたが、ゴール前では安心してみていられました。
中央の馬を馬主さんが、羽田盃と東京ダービーを目標にということで降ろしてもらったんですが、これで念願が叶いました。感無量です。次走に関しては、この場では正式発表はできません。」

2着 ガナール
【岩田康誠騎手のコメント】
「一瞬の脚がある馬だけれど、出したらダメだし、ジッとしていないといけないタイプ。馬を信じていれば、今回でこれだけの脚があることがわかったし、勝ちに等しい内容だと思います。」

3着 マグニフィカ
【石崎駿騎手のコメント】
「このメンバーとやるには、もう少し力をつけた方がいいだろう。」

4着 シーズザゴールド
【内田博幸騎手のコメント】
「内枠を一番いい形でレースを運べたけれどね。距離も大丈夫。まだまだ上積みのある馬です。」

5着 ポシビリテ
【松岡正海騎手のコメント】
「最後はよく伸びてくれた。勝ち馬以外とはそれ程差はなかった。」

7着 ドラゴンキラリ
【真島大輔騎手のコメント】
「キレるタイプじゃないし、3コーナーでつまって、出すに出せず、危ないシーンもあったほどだった。」


マカニビスティー
(牡3、大井・松浦備厩舎)
父:ゼンノロブロイ
母:サクセスウイッチ
母父:ブライアンズタイム
近親:サクセスブロッケン
通算成績8戦4勝(うち地方3戦2勝)




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