【2歳馬情報】2歳新馬戦スタート!開幕週に評判馬集結!

ダービーが終わり、2021年生まれの馬たちによる戦いがスタートする。東京、そして開幕週の阪神には今年も素質馬たちが揃った。評判となっている馬、そして良血馬を、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。

◆6月3日


●2歳新馬・東京芝1600m

シュトラウス(牡、モーリス×ブルーメンブラット、美浦・武井厩舎)
母はマイルCS勝ち馬。半姉フォラブリューテ(紅梅S1着)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)はウッド6F83秒0-11秒4。2週前はウッド6F80秒を切る猛時計マークするなど時計面はいいのだが、かなり難しいところがあるようなので、レースでは折り合いが鍵になる。鞍上はレーン騎手。

ショウナンマントル(牡、ドゥラメンテ×セシリア、栗東・新谷厩舎)
半兄ワールドリバイバル(ラジオNIKKEI賞2着)。調教はウッド6F83秒2-11秒7。3歳未勝利馬に僅かに遅れたが、古馬1勝クラスに先着している。

●2歳新馬・阪神芝1600m

テラメリタ(牝、ブリックスアンドモルタル×テラノヴァ、栗東・須貝厩舎)
母はマイル以下で4勝。おじキャプテントゥーレ(皐月賞勝ち馬)、シルヴァーソニック(重賞2勝、天皇賞・春3着)、クランモンタナ(小倉記念勝ち馬)、おばアルティマトゥーレ(重賞2勝)。調教はCW68秒8-12秒0。

「牝馬ながらまずまずの馬格があり、筋肉量ある力強い体つき。父は新種牡馬で産駒の特徴は未知だが、本馬は切れよりも持久力型。距離が伸びても問題なし」と記者の話。鞍上はルメール騎手。

カズヴィトシャ(牡、ルーラーシップ×ボンジュールココロ、栗東・高柳大厩舎)
母は4勝。半姉シゲルイワイザケ(アルテミスS3着)。調教はCW6F82秒8-11秒6。時計は上々で、川田騎手を確保できたことから期待は高いはずだ。姉2頭は新馬戦2、1着で、初戦から走れる背景もある。

カントゥータ(牝、リアルスティール×レディシャツィ、栗東・茶木厩舎)
母はペルーのGⅠを3勝、年度代表馬。半姉パルクデラモール(3勝)。 CW86秒3-11秒7と全体時計は地味だが、3頭併せで最先着。2週前の坂路では53秒3-12秒8を楽にマークしている。鞍上は坂井騎手。

デルマアートマン(牡、オルフェーヴル×オータムフラワー、栗東・友道厩舎)
母は北米GⅠ3着。1週前はゲートから、2週前は芝コースで遅れと現状は目立っていないが、そこは友道厩舎。初戦から焦らなくていいだろう。鞍上は武豊騎手。

◆6月4日


●2歳新馬(牝馬限定)・東京芝1600m

チェルヴィニア(牝、ハービンジャー×チェッキーノ、美浦・木村厩舎)
母はフローラS勝ち馬、オークス2着。半兄ノッキングポイント(毎日杯2着)、おじコディーノ(重賞2勝、皐月賞3着)。ノーザンF早来の牝馬の中でも、特に評判の高かった一頭。

「大き過ぎず、小さ過ぎずの好バランス。この時期で稽古は馬なり中心だが、それでも手綱を持ったきりで弾けそうな動きを披露。新馬戦は通過点としたい器」と記者の話。調教はウッド6F82秒4-11秒8。新馬戦に強い一族で、この馬も初戦から好結果を望める。鞍上はルメール騎手。

ボンドガール(牝、ダイワメジャー×コーステッド、美浦・手塚厩舎)
半兄ダノンベルーガ(共同通信杯勝ち馬、ドバイターフ2着)。セレクトセール2億3100万円(税込)。調教はウッド5F68秒4-12秒0で、古馬オープンのレッドゲイル、3歳1勝クラスのレヴォルタードを追走して併入。派手な時計は出ていないが、ここまで余裕をもって調教メニューをクリアしている。鞍上はレーン騎手。

キャットファイト(牝、ディスクリートキャット×フラマブル、美浦・上原博厩舎)
おじロケット(4勝)、インフェルノ(4勝)。調教はウッド67秒6-11秒0。この日の終いウッド1F11秒0は、古馬を含めても全体2位。因みに1位は10秒9のイルーシヴパンサー、2位の11秒0はキャットファイトの他はテイエムサウスダン、ナランフレグ、メタルスピードと全て重賞レベルの馬である。

クォーツァイト(牝、ダイワメジャー×ハニージェイド、美浦・斎藤誠厩舎)
母はダート短距離を中心に5勝。調教はウッド66秒0-11秒8を楽にマークし、3頭併せで最先着。今年のGⅠレーシングの馬は調教で目立つ馬が多いが、この馬も楽しみな一頭だ。鞍上は坂井騎手の予定。

アンジュグルーヴ(牝、ニューイヤーズデイ×スプレンダーグラン、栗東・安田翔厩舎)
おじヴァーミリアン(交流含むGⅠ9勝)、サカラート(交流重賞4勝)、ソリタリーキング(交流含む重賞3勝)、キングスエンブレム(シリウスS勝ち馬)。2週前の坂路52秒6-12秒6も上々だが、1週前は坂路51秒8-12秒3と更に上げてきた。おじにダートの活躍馬が並ぶが、まずは芝で注目。

●2歳新馬・東京芝1400m

バスターコール(牡、ルーラーシップ×デクラーティア、美浦・田村厩舎)
母はデビューから3連勝で、小倉2歳Sを勝利。半兄ドミナートゥス(4勝)。調教はウッド6F83秒7-11秒6。「初時計から好タイムをマークしており、ここまで攻め気配の良さが目立つ。時計も動きの質も水準以上。スピードがあり、母系の影響が強く出たマイラータイプか」と記者の話。鞍上はレーン騎手。

ジュントネフ(牡、モーリス×ホットチャチャ、栗東・清水久厩舎)
半兄エタリオウ(菊花賞2着)。5月頭から坂路で好時計を連発し、ウッドに移っても2週前に6F80秒台の好時計をマーク。1週前もCW6F82秒7-11秒5と、いい状態を維持している。初戦から期待大。

ピックアチェリー(牝、モーリス×チェリーヒロイン、美浦・和田正厩舎)
母は1400~1600mで4勝。近親ワイドファラオ(交流GⅠかしわ記念勝ち馬)。調教はウッド6F83秒1-11秒9と水準レベルをクリア。2週前のウッドでも1F11秒5で締めるなど内容は良好だ。鞍上は横山武騎手。

アルーリングタイム(牝、リアルインパクト×アルーリングライフ、美浦・中舘厩舎)
母は1200mで4勝。半姉アルーリングウェイ(エルフィンS1着)。2週前にウッドで6F83秒台。1週前は芝で5F62秒台をマークし3頭併せで最先着している。鞍上は戸崎騎手。

●2歳新馬・阪神芝1400m

アトロルーベンス(牝、リアルスティール×キングスローズ、栗東・高野厩舎)
半兄サトノアーサー(重賞2勝)、スワーヴシャルル(6勝)。1週前は坂路56秒0-12秒9と地味だが、5月17日には坂路53秒0-12秒4を出しており、仕上がりは進んでいる。鞍上は団野騎手。

ハヤブサソンタクン(牡、モーリス×ギンザヴィクトリア、栗東・寺島厩舎)
おじヒルノダカール(4勝)、ウインガナドル(4勝)。1週前は芝で6F80秒を切る時計。2週前のCWでは82秒2-11秒8の好時計が出ており、デビューへ向け順調だ。

◆2歳馬新規入厩


ジーティーパワー(牡、Frankel×コールバック、栗東・矢作厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬。セレクトセール2億6400万円(税込)

クラッチプレイヤー(牡、ドゥラメンテ×ヴァシリカ、美浦・国枝厩舎)
母は北米GⅠ2勝。セレクトセール1億1550万円(税込)で、金子真人HDが落札。

ヴィスマール(牡、ブリックスアンドモルタル×オーマイベイビー、栗東・奥村豊厩舎)
半兄ステラヴェローチェ(重賞2勝、ダービー、皐月賞ともに3着)