【函館スプリントS】北海道で復活狙うトウシンマカオなど高柳瑞樹厩舎2頭の勝算は…

前走15着から巻き返しを狙うトウシンマカオ

前走15着から巻き返しを狙うトウシンマカオ


■函館スプリントS
トウシンマカオ
リバーラ
佐藤二朗調教助手

——まずはトウシンマカオについて伺います。前走の高松宮記念、レースを振り返っていただけますか。

佐藤助手(以下、佐):この馬にとってあの馬場は苦しかったかな、と思います。

——この中間はどのように過ごされましたか。

佐:前走後はすぐに放牧に出して、しっかり休ませました。心身共にフレッシュな状態で帰厩して、問題なく調整を進めています。

——5/31(水)の1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

佐:これまで折り合いに気を遣ってきた効果もあって、攻め馬でもしっかり折り合えるようになって乗りやすくなってきましたが、今回はあえて気合いを乗せるような形で追い切りました。これまではかからないように、ハミを噛み過ぎないようにして乗っていましたが、今回は馬がハミを取るときになだめずガッツリと噛ませていきました。

その分かかりはしましたが、このくらいの方が良いんじゃないかと思いながら乗っていました。それでいて最後までしっかり走れていましたし、調教師からのしっかりやってほしいという指示通りの追い切りが出来たと思います。

——輸送を含めて、今後の調整スケジュールを教えてください。

佐:6/2(金)に輸送して、函館で最終追い切りをやる予定です。

——昨年夏のキーンランドカップからスプリントを使い始めました。あれから約1年経って、馬の成長を感じるところはありますか。

佐:精神面が成長して、普段から折り合いがつきやすくなったところですね。この前戸崎騎手に厩舎の調教を手伝ってもらったときに、トウシンマカオの変貌振りに驚いていました。戸崎騎手には去年のNHKマイルカップまで乗ってもらっていて当時のかかるイメージを知っていただけに、攻め馬でも折り合って走れていたことに驚いたようです。それぐらい乗りやすくなったので、今回攻めた内容の1週前追い切りが出来たということもあると思います。あとは、ハミをガッツリ噛ませたときの力強さもパワーアップしていて成長を感じます。

——レースへ向けての意気込みをお願いします。

佐:追い切りを工夫したり、ゲート練習でもバシッと出していったり、気持ちを乗せる調整をしていることで若い頃の勢いが出てきたように思いますし、それがレースでも見られればと思います。今回も斤量を背負うと思いますが、今後大きなところを狙ううえで課題のひとつですからね。ここを克服して、また秋に大きいところを目指していきたいです。

——続いてリバーラについて伺います。予定していた桜花賞は右前蹄を痛めた影響で回避されました。

佐:残念でしたが桜花賞は無理して使うことはしないで、放牧に出して休ませました。態勢を整えてから立ち上げて、帰厩後も問題なく順調に調整出来ています。

★

——5/31(水)の1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

佐:ウチの厩舎は基本的に1週前追い切りでは強めの負荷をかけるので、今回はよく手伝ってもらっている伴騎手に乗ってもらいました。少しモタれながらも最後までしっかり動けていたようですし、1週前としては十分だろうと思います。この馬も今後はトウシンマカオと同じ調整スケジュールです。

——初の古馬相手のスプリント重賞挑戦です。見通しと意気込みをお願いします。

佐:これまでのレース内容やジョッキーの意見を取り入れて、オーナーと調教師が相談してここへの挑戦を選んだと思います。初めて厩舎に来た頃から真面目で一生懸命走る子ですし、ファンタジーステークスもスピードがあって良い勝ち方をしていたので1200は合うと思います。斤量が軽いのは魅力ですし、それを生かして頑張ってもらいたいです。