イクイノックス、ソングライン…G1馬たちの夏休み

NF天栄で順調に調整されるイクイノックス

NF天栄で順調に調整されるイクイノックス


この秋も大注目の存在である日本のエース格・イクイノックスやマイルG1を連勝中のソングラインは現在ノーザンファーム天栄で放牧中。7/24日、多くのG1ホースが夏シーズンを過ごす"虎の穴"で木實谷雄太場長が取材に応じ、注目馬たちの秋シーズンに向けての見通しを語った。

イクイノックス(牡4、美浦・木村厩舎)

前走宝塚記念1着

木實谷場長:「ドバイで勝って戻ってきたときは結構消耗していましたが、今回はレース後少し時間が経ってから戻ってきたこともあってそれほど疲れは見られませんでした。

現在はウォーキングマシーンやトレッドミルで前運動をしてから、周回コースや坂路で乗っています。デビューした頃は体が増えませんでしたが、今は20キロくらい増えていますし、レース後の回復も早くなりました。代謝も良くなって毛ヅヤも良くなりましたね。

元々能力の高い馬ですが、それを発揮出来るようになるまで成長を待ったことが現在の成績に繋がっていると思います。今望むのは、無事に過ごすこと。それだけです。来月の馬の様子を見て、秋の予定を決めていく予定です」

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海外遠征も検討されているスルーセブンシーズ

スルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関厩舎)

前走宝塚記念2着

木實谷場長:「前走は、状態の良さがそのまま結果に直結したかと思います。一瞬のビュッという脚を使えますし、コース形態も合っていたと思います。宝塚記念後は栗東、美浦を経由してこちらへ戻ってきましたが、さすがに走ったなという感じがありました。

ただ以前と比べるとだいぶ回復が早くなりましたし、その辺りに成長を感じます。海外遠征も含めて対応出来るように調整を進めています」

ソングライン(牝5、美浦・林厩舎)

前走安田記念1着

木實谷場長:「去年と比べて馬がガラッと変わったという印象はありませんが、年齢的なもので良くも悪くもドシッとしてきました。その分しっかり追い切りをこなせたということもあると思います。

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毎日王冠に向け調整されるソングライン

さすがにヴィクトリアと安田の2回走ったことで、戻ってきた頃は少し筋肉痛がありましたが、それも取れてきました。秋初戦に予定している毎日王冠まで時間もありますし、順調ですよ」

ローシャムパーク(牡4、美浦・田中博厩舎)

前走函館記念1着

木實谷場長:「この2戦は期待通りに走ってくれている感じですね。気の強い馬で馬房内でもすごい旋回癖がありますが、それが走る方に向けばあれだけのパフォーマンスに繋がります。前走は滞在競馬も向いたかと思います。

デビュー当初は消耗が激しくなかなか勝ち切れませんでしたが、厩舎サイドも馬の特徴に合わせた仕上げ方が分かってきたんでしょうね。今後の回復度合いを見ながら秋初戦の予定を決めていきます」

レガレイラ(牝2、美浦・木村厩舎)

前走2歳新馬1着

木實谷場長:「気持ちの入りやすいタイプで道中かからないか心配していましたが、ゆったり走れていましたし期待通りの走りを見せてくれました。ラスト100メートルでギュンと加速していましたし、直線の長いコースも向くと思います。

マイルでもやれそうですが、現段階ではより中距離適性を感じています。今後も平常心でレースに臨めるかがカギになるでしょうね」