トレセンレポート【宝塚記念】ネヴァブション、伊藤正徳調教師

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香港帰りのネヴァブション(牡7、美浦・伊藤正厩舎)が宝塚記念に向けて順調に調整を進めている。

前走のクイーンエリザベスⅡ世カップは逃げて4着という結果だった。
「逃げる気はありませんでしたが、内枠で他に前に行く馬がいなかったのでハナに立っていきました。国際G1で、あのメンバーを相手にして収穫はあったと思います」と、伊藤正徳調教師はレースを振り返る。

帰国後の調整も問題はなく
「クイーンエリザベスはフラストレーションがたまる内容ではなかったので、レース後の疲れもそれほどありませんでした。帰国後ひと息いれて、放牧から厩舎に戻ってきましたが、調整としては上手くいきました。ここまでAJCC、香港、そして宝塚記念という、昨年の暮れに決めた青写真通りにきています」と、伊藤正調教師も順調さをアピールする。

今回は阪神・芝2200メートルに舞台が替わるが
「阪神コースは2歳のとき以来ですが、問題ありません。道悪はある程度こなせますけど、道悪だから勝ったんだ、と言われたくはないので良馬場でやりたいですね」と自信を見せる。

「元々力のある馬で、骨折やアクシデントなどで出世がここまで遅れましたけど、ようやく力を出せるようになりました。今回、牝馬とは斤量差がありますが、レースの流れ一つだと思っています。体調は良いのでそれをレースで出して欲しいと思います」と、伊藤正調教師。

苦難を乗り越えてきたネヴァブションが初のビッグタイトルを手にするか、注目したい。


ネヴァブション
(牡7、美浦・伊藤正厩舎)
父:マーベラスサンデー
母:パールネツクレース
母父:Mill Reef
通算成績:34戦8勝
重賞勝利:
09~10年アメリカジョッキーC(G2)
07年日経賞(G2)