【安田記念】22・23年連覇ソングラインも該当!「好走馬の条件」をクリアした魅惑の1頭

好走条件を満たし初G1Vを狙うエコロヴァルツ

好走条件を満たし初G1Vを狙うエコロヴァルツ


いよいよ上半期のG1も残り2週となり、今週末は春のマイル王を決める安田記念(G1、東京芝1600m)が行われます。

堅い決着が比較的多いように感じられる春のG1ですが、果たして今週も人気馬が上位に来るのでしょうか。まずは過去のデータから人気の信頼度をチェックしていきます。

▼安田記念の人気別着順成績(過去10年)
1~3[3-7-6-14] 複勝率53.3%
4~6[3-2-2-23] 複勝率23.3%
7~9[4-1-1-24] 複勝率20%
10~[0-0-1-70] 複勝率1.4%


▼7~9人気が勝った際の払戻金(過去10年)
21年[8→1→4] 3連単 11万0420円
18年[9→5→1] 3連単 6万3280円
17年[7→8→3] 3連単 28万3000円
16年[8→1→6] 3連単 15万3560円

1~3人気の複勝率は53.3%と高い割合で馬券に絡んでおり、軸をここから選ぶのが適当かもしれません。4~6人気も複勝率こそ届かないまでも、勝ち星に関しては同じ数字となっています。

一方で勝ち馬に着目すると、上位人気よりも7~9人気の方が多いので、穴馬の1発があるレースと言えるでしょう。ただし穴馬の激走があったとしても、18年のように上位人気が絡んだ場合はそこまで配当が跳ねない場合もあります。

また、10番人気以下に関しては71頭の内1頭しか絡んでおらず、馬券に組み込む必要性は薄いかもしれません。

そんな人気上位以外も馬券に絡む安田記念ですが、ここからはどの馬を選ぶべきなのか探っていきます。

最初に注目すべきは近年、極端な傾向が出ている「脚質別成績」です。

▼安田記念の脚質別成績(過去5年)
逃げ[0-0-0- 5] 複勝率0%
先行[0-0-0-16] 複勝率0%
差し[5-2-4-26] 複勝率29.7%
追込[0-3-1-20] 複勝率16.7%

以前から差し・追い込み馬が有利なレースだったとはいえ、直近5年は4コーナー1~4番手につけていた逃げ・先行馬で馬券に絡んだ馬は1頭もいません。ここは重要なポイントとなります。

そこで、今回は複勝率の高い差し馬から選び、さらに候補馬を絞る条件として「馬体重」を加味しました。

▼差し&馬体重480~499キロ(過去5年)
23年
1着 ソングライン(4人気)
2着 セリフォス (3人気)

22年
1着 ソングライン (4人気)
2着 シュネルマイスター (2人気)

20年
1着 グランアレグリア(3人気)
3着 インディチャンプ(2人気)

※上記の条件で4着となった馬
24年 ガイアフォース 1馬身差
23年 ガイアフォース ハナ差
21年 インディチャンプ ハナ差

史上3頭目の連覇を達成したソングラインがいるため該当馬は5頭となるも、この条件を押す理由を補強できるデータがあります。それは着外に敗れた馬の内容です。

馬券内に来れなかった7頭の内、4着馬が3頭います。その3頭の内2頭がクビ差負け、もう1頭も1馬身差負けと、決して大差をつけられての敗北ではなく、展開次第で馬券内も十分にあった着差です。

今回出走するメンバーの内、差し脚質で馬体重480~499キロに該当する馬は複数出走しますが、その中でも特にエコロヴァルツを推奨します。

今年4歳となった同馬は早い時期から活躍を見せ、2走前の中山記念はレコードタイム更新のハイレベルなレースをハナ差2着と能力の高さを見せました。

前走の大阪杯では道中落鉄をしつつも、上がり3ハロン3位となる33秒8を記録するなど、アクシデントがあっても鋭い末脚が使える1頭です。

今回は23年の朝日杯FS以来となるマイル戦となりますが、2歳時にマイルG1で世代トップクラスと渡り合った実績もあり、この舞台でG1タイトルに手が届いても不思議はありません!