【函館記念】最も速い馬が勝つ!レコード続出の高速馬場で浮上する疾風(しっぷう)馬

速い馬場にも対応可能なアルナシーム

速い馬場にも対応可能なアルナシーム


今年の函館記念(G3、函館芝2000m)を攻略するうえで避けて通れないのが、異例の高速決着が続出している『函館芝の馬場状態』でしょう。

開幕2週でレコードが4回も更新。特に初日の14(土)函館5R新馬戦(芝1000m)でカイショーが叩き出した56秒4は、1979年にハギノトップレディがマークした2歳レコードを46年ぶりに更新!

さらに1997年ソロシンガーの古馬を含めたコースレコードを、0秒6も更新する衝撃的なタイムでした。

2歳馬が古馬を超えるタイムを叩き出せる馬場となれば、同日に行われた函館スプリントSも超が付く高速決着となるのは必然。レースはカピリナが2017年函館スプリントSでジューヌエコールがマークしたレコードを0秒2更新する1分6秒6の猛時計で勝利しました。

ここからが本題です!何を隠そう2017年の函館芝レースでも、開幕週から異常レベルの高速決着が続出。開幕週に合計5回もレコードが更新されていたのをご存知でしょうか?

25年と同様に17年の函館も芝レースではコースレコードが続出。さすがに3週目を迎えるとレコード決着こそ出なくなったものの、函館6日目メインの巴賞(OP、芝1800m)は8頭立ての少頭数にも関わらず、1分46秒5の高速決着となりました。

▼25年のレース
1日函館5R(芝1000m)
→56秒4(良)

1日函館11R(芝1200m)
→1分6秒6(良)

2日函館5R(芝1200m)
→1分8秒4(良)※2歳

3日函館5R(芝1200m)
→1分8秒2(良)※2歳


▼17年のレース
1日函館10R(芝2600m)
→2分37秒3(良)

1日函館11R(芝1200m)
→1分7秒6(良)

2日函館8R(芝1200m)
→1分7秒6(良)

2日函館11R(芝1200m)
→1分6秒6(良)

2日函館12R(芝1800m)
→1分45秒7(良)

先週日曜の降雨が走破タイムにどの程度影響するか不透明ながら、これだけ馬場状態が良ければレースへの影響は軽微と判断していいでしょう。今年から開催3週目に行われる函館記念も17年巴賞の傾向から、速い持ち時計がある馬が狙い目となります。

上記で紹介した“洋芝の高速馬場”で浮上する注目馬がアルナシームです。3走前の中山金杯ではレースレコードに0秒3に迫る1分58秒1の好時計で快勝。函館でも芝1800m新馬戦で勝利経験があります。

速い時計への対応力とコース実績、この2つを兼ね備えたこの馬こそ、今の高速馬場の函館で最も注目すべき1頭と言えるでしょう。直近2戦の大敗を嫌われて評価を下げている今回は、馬券的にも面白い存在となります!