【小倉記念】馬場バイアス炸裂!競馬の常識を覆す「外枠の追い込み馬」が狙える理由

念願の初重賞制覇を狙うディープモンスター

念願の初重賞制覇を狙うディープモンスター


夏競馬も中盤を迎え福島、小倉、函館は今週がラスト。ナツコクの締めくくりとして、小倉記念(G3、小倉芝2000m)が行われます。

今年の小倉記念を予想するうえで避けて通れない要素が、中京と小倉の開催順入れ替えによる「レース時期の移動」と、それにともなう「最終週の芝状態」でしょう。

小倉で行われた直近5年(24年は中京開催のため2019~23年)の小倉記念は開幕週。一転して今年は最終週となっており、しかも今開催の小倉芝レースは昨年に続いて「4週続けてAコース」を使用します。ここがポイントです!

2024年度より夏の小倉は1開催のみとなる4週間に短縮。これにより昨年は小倉芝1800mで行われた中京記念では、荒れた内ラチ沿いを避けて直線で馬場の中ほどや、外目に出した馬が掲示板を独占しました。

また中京記念当日の小倉9R宗像特別(2勝クラス、芝2000m)では、馬場の良い外目に出しやすい外枠を引いた馬が活躍。3着に勝負所で外々を回って追い込んだ8番人気サクセスドレークが激走しました。

参考までに宗像特別で当時1番人気に支持されていたのが、小倉記念に出走を予定しているイングランドアイズ。こちらは逆に2枠4番を引いたことで荒れた内ラチ沿いを走ることを余儀なくされ、2着に追い上げるのが精一杯という内容。ここに小倉記念攻略のヒントが隠されています!

●24年 宗像特別(2勝、小倉芝2000m)
1着 ファベル(7枠14番)
2着 イングランドアイズ(2枠4番)
3着 サクセスドレーク(8枠16番)
4着 ヤマニンループ(7枠15番)

24年の宗像特別は1000m通過59秒3と、2勝クラスでは前が流れたとはいえ、3着サクセスドレークは道中12~13番手。6番人気で4着ヤマニンループにいたっては、当時騎乗していた横山典弘騎手の大胆騎乗により道中最後方!?

直線の短い小倉では絶望的なはずの位置取りから、最終的に3着と0秒2差の4着まで追い上げたのは注目に値します。

上記で紹介した馬場傾向は今年も健在で、小倉芝2000mで行われた7/19(土)小倉3R3歳未勝利戦は道中10番手より後方から競馬をした爆穴馬ワンツー。また1着ドマーネ(10人気)は7枠14番、2着ジョリーピクシー(9人気)は8枠17番からの激走でした。

以上の考察から今年の小倉記念は、最終週の馬場を味方にできる「外枠に入った差し・追い込み馬」に注目。この条件に完全一致するのが前走の目黒記念を4コーナー15番手から4着まで追い上げ、大外8枠16番を引き当てたディープモンスターでしょう。

一見すると不利に見える大外枠も、トラックバイアス(馬場傾向)を考慮すれば吉と出る可能性大。内の各馬が荒れた馬場に苦しむ中、馬場の良い大外から豪快に突き抜ける場面があっても驚けません!