【小倉記念】強い強いぞ4歳世代!夏の小倉で覚醒する「もう1頭の4歳馬」

G1の敗戦から立て直した14年優勝馬サトノノブレス

G1の敗戦から立て直した14年優勝馬サトノノブレス


あらゆるところで語られているかと思いますが、今年の4歳世代がとにかく強いことはご存じでしょうか?

皆さんの記憶に残っている4歳馬としては、他の馬が苦しむ渋った馬場を一人旅で逃げ切った宝塚記念のメイショウタバルでしょう。

その他の春G1でも大阪杯のベラジオオペラ以外は全て4歳馬が勝利。また、6月に行われた平地古馬重賞に至っては全て4歳馬が制するなど、レベルの高い世代だと言えます。

そんな好調の4歳世代にとって望ましいレースが今週末の小倉記念(G3、小倉芝2000m)。百聞は一見にしかず。まずは世代別の成績をご覧ください。

▼小倉記念の世代別成績(小倉開催の14~23年)
3歳 [0-1-0- 1] 複勝率50%
4歳 [6-2-2-20]  〃 33.3%
5歳 [2-6-2-29]  〃 25.6%
6歳 [1-1-5-27]  〃 20.6%
7歳 [1-0-1-21]  〃 8.7%
8歳 [0-0-0- 6]   〃 0%

例年4歳の活躍が目立っており、世代最多の6勝をマーク。その中には22年に内枠を活かして好位をキープし、直線抜け出して他馬を圧倒したマリアエレーナ。21年に最後方から大外一気の末脚で制したモズナガレボシなど、様々な枠、脚質で勝利を挙げています。

その他、5歳も連対数では4歳と同数で、好成績を残していますが、勝率を重視して推奨馬は4歳世代から選ぶのがベストでしょう。 ここからさらに絞り込む条件として、馬券妙味を考えて、前走負けた馬から狙ってみたいと思います。

▼4歳&前走0.3~0.5差で負け(小倉開催の14~23年)
[4-0-0-3] 勝率57.1%

22年1着 マリアエレーナ(2人気)
前走 マーメイドS(G3) 2着 0.3差

21年1着 モズナガレボシ(6人気)
前走 佐渡S(3勝) 3着 0.5差

15年1着 アズマシャトル(6人気)
前走 マレーシアC(3勝) 4着 0.5差

14年1着 サトノノブレス(3人気)
前走 天皇賞・春(G1) 8着 0.5差

勝つか負けるか両極端な傾向も、勝率57.1%の好成績。また、サトノノブレスやマリアエレーナなどの有力馬だけでなく、3勝クラスで勝ちきれなかった馬も好走している点は、格下馬にとって心強いデータとなります。

そこで今回推奨するのは、前走3勝クラス5着から格上挑戦で出走となるオールセインツです。

同馬は強烈な末脚が魅力的な1頭。稍重開催だった神戸新聞杯でも最速の35.1を記録し、2戦目の京都新聞杯以外は常にメンバー上位の末脚を使っています。

前走は3勝クラスのストークSで0.5差の5着でしたが、これは半年ぶりの復帰初戦に加えて14キロ増でのもの。長期休養明けで馬体に余裕があったのは否めず、そこまで悲観しなくてもよさそうです。

気になる今回の状態ですが、管理する友道師曰く、しっかり調整できて馬体重の数字も減っているはずとのこと。その証拠に1週前の栗東ウッドでは長めから追われ、6ハロン80秒を切る79秒6(一杯)をマーク。ラスト1ハロン11秒3と鋭い伸びを披露しました。

ひと叩きされて馬体も絞れ、まさに陣営の思惑通り。好調4歳世代の波に乗り、秘めたる素質が夏の小倉で開花となるか注目です!