【クイーンS】今年は1頭だけ!夏の難解牝馬G3で馬券率5割弱に迫る軸馬候補

VMの敗戦を経て19年に優勝したミッキーチャーム

VMの敗戦を経て19年に優勝したミッキーチャーム


いよいよ8月に入り、夏競馬も折り返し地点を迎えました。

そんな中、今週末行われるのが夏唯一の牝馬重賞、クイーンステークス(G3、札幌芝1800m)。例年と条件が異なる開催ではないため、「過去の傾向が使える重賞」となっています。

そこで今回は「前走レース別成績」から、好走条件を探っていこうと思います。なお21年度だけ函館開催となっているため、今回は21年を除いた過去10年分のデータとなります。

▼主な前走レース
ヴィクトリアマイル [3-3-4-15] 複勝率40%
マーメイドS [2-2-2-16] 複勝率27.3%
オークス [2-0-0-8] 複勝率20%
福島牝馬S [1-1-0-9] 複勝率18.2%


▼前走ヴィクトリアマイル&4歳馬の成績
[1-3-2-7] 複勝率46.2%

20年 2着 ビーチサンバ(4人気) 前走9着
19年 1着 ミッキーチャーム(1人気)  前走8着
18年 3着 ソウルスターリング(2人気)  前走7着
16年 2着 シャルール(1人気)  前走18着
15年 2着 レッドリヴェール(1人気)  前走4着
14年 3着 スマートレイアー(1人気) 前走8着

やはりG1で戦った馬のレベルはG3においては上位で、前走ヴィクトリアマイルで走った馬が好成績を残しています。なかでも「4歳馬」の活躍が目立っており、複勝率46.2%まで上昇!

ちなみに20年以降に好走馬が出ていないのは、2021年は函館開催。22・23年は該当馬の参戦が無かったためで、出走してくれば軸馬候補に打ってつけの存在と言えるでしょう。

また馬券で狙う上でのポイントとして、上記で挙げた馬達は例外なく前走ヴィクトリアマイルで負けていても好走していることが挙げられます。

G1という大舞台のレースで結果が出ないことはままあることで、今回の条件に該当した馬いずれも7、8着など2ケタに近い着順となっていますが、メンバーが弱化した夏場のローカルG3に替わり巻き返しました。

そして今年、前走でヴィクトリアマイルに出走し、クイーンSに使ってきた唯一の4歳牝馬がクリスマスパレードです。

前走はスタートで出負けしたため直線勝負に賭ける形となったものの、本来は前々で粘り込むタイプ。それでも普段と異なる競馬を強いられながら勝ち馬と0.4秒差とそこまで離されておらず、牝馬のトップレベル相手にも十分通用するポテンシャルを見せました。

過去の好走馬たちと同じ道を歩む、唯一無二の存在。G1での苦い経験を糧に、メンバーレベルが楽になるここで、あっさり勝ち切っても不思議ではないでしょう!