【2歳馬情報】母はNHKマイル覇者でG1・2勝!注目の良血馬がデビュー!

季節が過ぎるのは早いもので、夏競馬も折り返し地点を迎えた。猛暑日も珍しくないような厳しい天候が続くいているが、引き続き多くの素質馬たちが新馬戦に挑戦する。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が素質馬を紹介していこう。

◆8月9日

●新潟芝1200m

ジャンシ(牡、More Than Ready×Autumnal、栗東・森厩舎)
姉Rushing Fall(ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズターフなど)。1週前追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)は坂路51秒6-13秒0。「森厩舎らしく坂路で好時計をマーク。瞬発力には乏しいが、スプリント能力は間違いなく高い。早期の2歳時から活躍が期待できる」と記者の話。昨年の新潟・新馬戦で旋風を起こした森厩舎のOBSマーチセール出身馬。今年も注目したい。鞍上は菅原明騎手の予定。

●中京芝1400m

エコロガルダ(牡、モーリス×エイカイマドンナ、栗東・大久保龍厩舎)
母は2勝。おばレッドアネモス(クイーンS)。大久保龍厩舎は先週までに2歳馬が3頭勝ち上がり、地方競馬から移籍のエイシンディードが函館2歳Sを勝利と絶好調。本馬も坂路51秒5-12秒1の好タイムをマークし、いいイメージでデビューを迎えられそうだ。

レジーナレガリア(牝、レイデオロ×メジャーエンブレム、栗東・石坂厩舎)
母は5勝(NHKマイルCなど)。追い切りはCW6F81秒4-12秒0。終いは少々かかったものの、全体時計は合格点だ。鞍上は北村友騎手の予定。

◆8月10日

●新潟芝1800m

ギャラボーグ(牝、ロードカナロア×レキシールー、栗東・杉山晴厩舎)
兄ダノンスコーピオン(現4勝、NHKマイルCなど)。追い切りは坂路52秒1-11秒9。「兄と似てコンパクトな馬体で、マイラー色が強そう。この血統らしいスピードがあり、1週前追いも2歳馬としては優秀なタイムで駆け上がっている。素質の高さは間違いなさそう」と記者の話。鞍上は川田騎手の予定。

オルネーロ(牡、サトノダイヤモンド×ライフフォーセール、美浦・宮田厩舎)
姉ダノンファンタジー(阪神JFなど)、兄スティンガーグラス(現5勝)、エムズ(現2勝、京都新聞杯2着)。ウッド5F65秒6-11秒4の好タイムをマークしている。「父同様に胴の幅があり、軽さが強調された芝の中距離型。入厩からここまで順調に追い切りをこなせており、馬体を見ても重めなく仕上がっている」と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

シホノグラツィア(牡、キズナ×ヴィアフレンツェ、栗東・佐藤悠厩舎)
近親アドマイヤマーズ(香港マイルなど)。追い切りはCW6F84秒8-11秒2と終いに目立った時計が出ている。

アッシズオブローズ(牝、アドマイヤマーズ×ロサグラウカ、美浦・尾関厩舎)
母は4勝。おばスタニングローズ(エリザベス女王杯など)。追い切りはウッド5F67秒2-11秒9。鞍上は戸崎騎手の予定。

カリドーラ(牝、ブリックスアンドモルタル×フローレスダンサー、美浦・田村厩舎)
母は1勝。兄バジオウ(3勝)、おばダンスファンタジア(フェアリーS)。ウッド66秒4-12秒1の時計が出ている。鞍上は三浦騎手の予定。

●新潟ダート1200m

パドゼフィール(牝、ルヴァンスレーヴ×ソロダンサー、栗東・新谷厩舎)
母は3勝。兄スクーバー(現3勝)。追い切りは坂路49秒7-12秒6。上がりはかかったものの、坂路49秒台は評価したい。鞍上は斎藤新騎手の予定。

●中京芝2000m

マイコンチェルト(牡、サトノダイヤモンド×テディーズプロミス、栗東・大久保龍厩舎)
兄マイラプソディ(京都2歳S)。1週前はCWで6F81秒7-11秒5、2週前の坂路でも52秒5-12秒1の好時計が出ている。鞍上は吉村騎手の予定。

スカイストライプス(牡、コントレイル×ポジティヴマインド、栗東・安田翔厩舎)
母はアルゼンチンの2歳牝馬チャンピオン。1週前はCWで6F80秒2-11秒9。2週前の坂路でも51秒3-12秒5と速い時計をマークしている。鞍上は北村友騎手の予定。

カラペルソナ(牝、エピファネイア×カリーナミア、栗東・斉藤崇厩舎)
母は北米GⅠエイコーンS勝ち馬。追い切りはCW6F82秒5-11秒5と、全体、終いともに良好な時計が出ている。鞍上は団野騎手の予定。

アストロレガシー(牡、リオンディーズ×ルナステラ、栗東・武英厩舎)
母は3勝。おじスワーヴリチャード(ジャパンCなど)。1週前はCWで6F81秒7-12秒2。7月19日には坂路51秒5-12秒5の好時計をマークしている。鞍上は武豊騎手の予定。

●札幌芝1500m(牝馬限定)

ベルグランボヌール(牝、モーリス×アウェイク、栗東・須貝厩舎)
母は1勝。おじゴスホークケン(朝日杯FS)。函館の芝コースで、5F67秒台、1F11秒台半ばの時計を出している。一つ上のショウナンバルドル、二つ上のインビジブルセルフと兄2頭は連続で新馬勝ち。この流れに乗りたい。

◆新規入厩

ダノンベルビュー(牝、レイデオロ×ダノンファンタジー、栗東・坂口厩舎)
母は7勝(阪神JFなど)

ジャミールアイン(牝、ドレフォン×ドバイマジェスティ、栗東・藤原英厩舎)
兄シャフリヤール(日本ダービーなど)、アルアイン(皐月賞など)

ティタノマキア(牝、エピファネイア×タイタンクイーン、栗東・池添厩舎)
姉ギルデッドミラー(武蔵野S)、兄ストロングタイタン(鳴尾記念)

サリエンテ(牝、キズナ×サロミナ、栗東・池添厩舎)
兄サリオス(朝日杯FSなど)、姉サラキア(府中牝馬S)、サフィラ(現3勝、阪神牝馬S)

※現役馬の成績は7月25日現在