【2歳馬情報】"地方の雄"の血筋!川崎記念覇者の半弟など良血馬がデビュー!

今週から秋のG1主要場である東京、京都での2場開催が始まる。その中で、未来ある新馬たちが飛躍を遂げるべく、デビュー戦を迎える。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が素質馬を紹介していこう。

◆10月4日

●東京芝1800m

ブラックパロット(牡、アドマイヤマーズ×リアアントニア、美浦・黒岩厩舎)
姉リアアメリア(ローズSなど)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)はウッド6F82秒6-12秒2。「姉も好馬体が目立ったが、こちらも見栄えのする1頭。気性的な難しさもあるが、持っているエンジンは非凡なモノがある」と記者の話。鞍上は戸崎騎手の予定。

ニュークリアス(牡、フィエールマン×リエヴェメンテ、美浦・萩原厩舎)
おじYoshida(北米GⅠ)、おばサンクテュエール(シンザン記念)。「父譲りの素軽い動きが目立つ。芝コースで追い切られており、時計(5F62秒台)も動きも文句なく、切れる脚を持っていそう」と記者の話。鞍上は横山武騎手の予定。

●京都芝2000m

ダークマルス(牡、エピファネイア×ジェニサ、栗東・杉山晴厩舎)
兄カイザーバローズ(新潟大賞典2着)、姉グランスラムアスク(4勝)。 追い切りはCW6F82秒9-11秒6と上々の時計が出ている。鞍上は川田騎手の予定。

サトノトリニティ(牡、サトノダイヤモンド×メチャコルタ、栗東・池江厩舎)
姉ダノンフェアレディ(現2勝、紫苑S2着)、兄ダイヤモンドハンズ(現1勝、札幌2歳S3着)。1週前はCW6F81秒3-11秒2、2週前もCWで6F82秒4-11秒2を出すなど、好時計を連発している。

リアライズグリント(牡、キタサンブラック×マドラスチェック、栗東・矢作厩舎)
母は4勝(TCK女王盃)。当初はダート向きとの評もあったが、まずは芝でデビューの予定。追い切りはCW5F70秒4-11秒1の時計が出ている。

●京都ダート1400m

ガーネットフレア(牝、ニューイヤーズデイ×スペクトロライト、栗東・杉山佳厩舎)
母は2勝。兄ライトウォーリア(川崎記念)、おばビッシュ(紫苑S)。追い切りはCWで6F83秒7、1Fは10秒9と、この週の2歳馬では唯一1F11秒を切る時計をマークしている。鞍上は西村淳騎手の予定。

トラッドロア(牝、Yaupon ×Folklore 、栗東・高野厩舎)
兄ミスティックロア(現4勝)、近親コントレイル(牡馬3冠ほか)。追い切りは坂路57秒0-12秒1。全体時計は遅いものの、高野厩舎は終い1F12秒前後の馬が好結果を出しているケースも多いので、順調に進んでいると見ていいだろう。鞍上は鮫島駿騎手の予定。

◆10月5日

●東京芝2000m

セヴェロ(牡、サトノダイヤモンド×クインアマランサス、栗東・池江厩舎)
母は3勝。兄クレーキング(現2勝、東京ダービー2着)、おじホウオウアマゾン(アーリントンC)。追い切りはCW5F68秒4-11秒6の時計が出ている。鞍上は菅原明騎手の予定。

ピュアエンブレム(牝、サトノダイヤモンド×ピースエンブレム、美浦・小手川厩舎)
母は4勝。おばブラックエンブレム(秋華賞など)。1週前はウッド5F69秒3-11秒7と全体は地味だが、2週前にはウッド5F67秒1-11秒6と水準をクリアする時計が出ている。

●東京ダート1600m

ウリズンベー(牡、ルヴァンスレーヴ×ヌチバナ、美浦・萩原厩舎)
兄ミッキーヌチバナ(現5勝、アンタレスS)、おじソロル(マーチS)。 追い切りはウッド5F68秒3-11秒8。2週前にも近い時計を出している。鞍上は岩田望騎手の予定。

●京都芝1800m

ブレットパス(牡、アルアイン×パッシングスルー、栗東・中内田厩舎)
母は3勝(紫苑S)。おばスルーセブンシーズ(中山牝馬S)。1週前はCW6F83秒2-11秒1、2週前もCW6F82秒2-11秒2と、特に終いに好時計を連発している。「父同様に中距離向きのバランス型。長めから強めに追い切られており、稽古は量も質も十分。スピードに加えて瞬発力も水準にありそう」と記者の話。鞍上は川田騎手の予定。

アオイハルカ(牝、コントレイル×アオイプリンセス、栗東・大久保龍厩舎)
母は2勝。9月10日の時点で坂路51秒7-12秒6の速い時計を出し、1週前にはCW6F81秒4-11秒1と全体、終いともに優秀な時計をマークしている。

◆新規入厩

ホウオウアシュリン(牝、ポエティックフレア×オートクレール、栗東・吉岡厩舎)
母は4勝。兄ブローザホーン(現7勝、宝塚記念など)

※現役馬の成績は9月26日現在