【アルテミスS】“白い衝撃”再び!ソダシの妹がターフに降臨!

G1を3勝した白毛一族の傑出馬ソダシ

G1を3勝した白毛一族の傑出馬ソダシ


ターフに映える白毛馬は、サラブレッド全体のわずか0.04%しかいない“奇跡の存在”。そのため長らく活躍馬が少なかったものの、ソダシがその壁を打ち破り、白毛馬として初のG1制覇だけでなく、G1を3勝しました。まさに白毛界の象徴と言える存在です。

その半妹マルガが、今週のアルテミスS(G3、東京芝1600m)に登場します。デビュー戦は7月12日の函館芝1800m。ソダシがデビューした5年後の同日に、同じ条件でマルガが勝利するという、なんとも運命づいた舞台で新馬勝ちを飾りました。

唯一違ったのはその内容。ソダシがスローな流れを2番手で追走し、1分50秒4で勝利したのに対し、マルガは自ら淀みのないラップを刻んで逃げ切り、1分48秒1。22年のウィクトーリアが記録した1分48秒3を0.2秒更新するレコード勝ちを収めました。

わずかなペース差こそあれど、マルガのパフォーマンスは姉にも劣らぬもので、デビュー戦から只者ではない片鱗を見せつけました。

そこで気になるのは、姉も制したこのアルテミスSで、マルガも好走できるのかという点。過去の好走馬を振り返ると、近親に2歳重賞で活躍した馬が多い傾向にあります。

▼近親に2歳重賞の好走馬がいるケース
※該当馬よりも年齢が下の近親馬は△を表記
※過去5年分のデータに基づく

24年
1着 ブラウンラチェット
半兄:フォーエバーヤング 23年2歳ダート重賞で2勝

3着 ショウナンザナドゥ
半姉:ミスエルテ 16年ファンタジーS優勝
△甥:ショウナンガルフ 25年札幌2歳S優勝

23年
1着 チェルヴィニア
伯父:コディーノ
12年札幌2歳S・東スポ2歳S優勝、朝日杯FS2着

2着 サフィラ
全兄:サリオス 19年朝日杯FS優勝

3着 スティールブルー
△半妹:ミリアッドラヴ 24年2歳ダート重賞で2勝

22年
1着 ラヴェル
叔父:アヴニールマルシェ 14年新潟2歳S2着、東スポ杯2歳S2着

20年
2着 ククナ
△半弟:アライバル 21年新潟2歳S2着

個体差はあれど、血統によって得意舞台があるように、早くから結果を出す一族というのも存在します。アルテミスSもその傾向が強く、特に23年は1~3着すべてが「2歳重賞好走馬の近親」という結果でした。

マルガに関しては、姉ソダシだけでなく、ファンタジーSで3着に入った実績を持つ4つ上の半姉ママコチャもいます。この点から見ても、幼くして輝きを放つ一族の血を受け継いでいることは間違いないでしょう。

白毛一族に新たなヒロイン誕生となるのか。今週末のマルガの走りが、再び競馬ファンの心を掴むドラマを生むかもしれません。