【2歳馬情報】グランプリホースの弟など良血馬たちがデビュー!

秋のG1戦線が続く中で今週は唯一G1レースがないが、土日で計4重賞と見応え十分のラインナップ。さらに、来年のクラシック戦線をにらむ2歳馬たちのデビューも相次いでおり、次世代の有力馬探しにも注目が集まる。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が素質馬を紹介していこう。

◆11月8日

●東京芝1800m

ミラージュノワール(牝、キタサンブラック×サラーヴ、美浦・宮田厩舎)
母は3勝。おじシャケトラ(阪神大賞典など)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)は、ウッド6F83秒2-11秒4。「胴長でスラリとした中距離型のシルエット。追い切りは馬ナリばかりだけど、キレのある動きを連発している。素軽く、スピードと瞬発力は水準以上のモノがある」と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

ラヴェニュー(牡、ロードカナロア×コンテスティッド、栗東・友道厩舎)
兄ギベオン(金鯱賞など)。セレクトセール1億8700万円(税込)。追い切りはCW6F80秒5、最後の2Fは11秒1-11秒1と秀逸の時計をマークしている。鞍上は戸崎騎手の予定。

●京都芝1800m

シェーネエルデ(牝、St Marks Basilica ×Stacelita、栗東・安田翔厩舎)
姉ソウルスターリング(オークスなど)、シェーングランツ(アルテミスS)、兄シャニングソード(現4勝)。2週前までは坂路で水準レベルの時計をクリアし、1週前はCWで6F82秒6-11秒7と上々の時計をマークしている。鞍上は武豊騎手の予定。

アドマイヤシュラ(牝、エピファネイア×アドマイヤミヤビ、栗東・友道厩舎)
母は3勝(クイーンC)。兄アドマイヤテラ(現5勝、目黒記念)。追い切りはCW6F80秒0-11秒7。「友道厩舎らしく、ウッドチップで長めからの追い切り。1週前追いは大きく追走したぶん遅れたが、十分な負荷を課した調教。瞬発力で勝負するというよりは、兄同様にスタミナタイプ」と記者の話。鞍上はCデムーロ騎手の予定。

ホウオウモチーヴ(牡、サートゥルナーリア×ギモーヴ、栗東・矢作厩舎)
母は4勝。おじホウオウアマゾン(アーリントンC)。追い切りはCW6F84秒3-11秒1。終い重点とはいえ、11秒1は評価したい。兄姉4頭は未勝利だが、追い切りの内容から本馬はきょうだい初勝利も見えている。

フレッチャアズーラ(牝、イスラボニータ×コッパ、栗東・四位厩舎)
兄トゥードジボン(現6勝、関屋記念など)。追い切りはCW5F69秒3-11秒2と、四位厩舎らしく終いに速い時計が出ている。鞍上は岩田望騎手の予定。

●京都芝1400m

ビーチェマーレ(牡、ロードカナロア×ドリームアンドドゥ、栗東・友道厩舎)
母はGⅠフランス1000ギニー勝ち馬。昨年のセレクトセール1歳セッションでは上場1番を担い、1億8700万円(税込)で落札されている。追い切りはCW6F80秒3-11秒6の好時計をマーク。鞍上は武豊騎手の予定。

◆11月9日

●東京芝2000m

ヴォートセレスト(牡、コントレイル×アナアメリカーナ、美浦・奥村武厩舎)
兄メイソンジュニア(ニュージーランドT2着)。ウッド5F67秒2-11秒5の時計を出している。鞍上はプーシャン騎手の予定。

アイムイン(牡、シルバーステート×ツルマルワンピース、美浦・加藤征厩舎)
母は3勝。兄ブラストワンピース(有馬記念など)、姉ホウオウピースフル(フローラS2着)。セレクトセール1億4300万円(税込)。ウッド6F83秒7-11秒8の時計が出ている。

●京都芝2000m

アルペングロー(牡、オルフェーヴル×レオパルディナ、栗東・上村厩舎)
母は2勝(小倉2歳S2着)。追い切りはCW6F83秒5-11秒2。「尾花栗毛の毛色は父オルフェーヴルによく似ている。前進気勢の強い性格で、スピード能力は高い」と記者の話。鞍上はCデムーロ騎手の予定。

◆新規入厩

エンネ(牝、キズナ×ルパンⅡ、栗東・吉岡厩舎)
兄ファントムシーフ(共同通信杯)、ディスペランツァ(アーリントンC)、姉ルピナスリード(4勝)

※現役馬の成績は10月31日現在