【福島記念】前走の接戦が鍵!惜敗に泣いた馬を福島で狙う!

コガネノソラに騎乗する丹内祐次騎手

コガネノソラに騎乗する丹内祐次騎手


3日間開催のうち、土曜の重賞は福島競馬最後を飾る福島記念(G3、福島芝2000m)

下りスタートに加え、最初の直線を約500m走る構造のため序盤からスピードが上がりやすく、例年ハイペースになりやすい。そのため、差しが決まりやすいレースとなっています。

さらに、先行馬が多かった昨年や、逃げ馬が複数いた22・23年のように、積極的な競馬をする馬が揃うことも、ハイペースを招く一因でしょう。

今年のメンバーを見る限り、逃げの形を武器にするバビットを先頭に、シリウスコルトやクリノメイ、エコロヴァルツなどそれなりに前へ行きたい馬がいる印象。そのため、今年も差しが届きやすい展開になる可能性が高いと見て、差し馬に注目していきたいと思います。

次に絞り込む要素としては、"前走僅差で敗れた馬"です。次のデータをご覧ください。

▼前走0.1~0.2秒負けの成績(過去5年)
[1-3-0-5] 複勝率44.4%

●好走馬
23年 ホウオウエミーズ 1着 (3人気)
新潟牝馬S(L) 2着

23年 ダンディズム 2着 (12人気)
丹頂S(OP) 2着

22年 サトノセシル 2着 (3人気)
府中牝馬S(G2) 4着

20年 ヴァンケドミンゴ 2着 (1人気)
カシオペアS(L) 3着

ご覧のように、前走惜敗した馬がこのレースで巻き返すケースが多い傾向にあります。特に23年は1着ホウオウエミーズ、2着ダンディズムいずれも該当。ダンディズムは2600mからの距離短縮を嫌われたこともあり、当日は12人気と低評価でしたが、2着に好走して小波乱の立役者となりました。

今回のメンバーで該当するのは、4歳牝馬コガネノソラのみ。

昨年はクラシックでオークスにのみ出走し12着と結果は出ませんでしたが、クイーンSではメンバー最軽量の51キロを味方につけ、古馬を破って重賞初制覇。その後2戦は着外でしたが、今年の小倉牝馬Sでは3着と巻き返しました。

その時の勝ち馬フェアエールングは牝馬重賞で安定して好走してきた実力馬で、相手が強かった中での0.2秒差は評価したいところ。また、後に金鯱賞を制し、ヴィクトリアマイルでも連対したクイーンズウォークに先着した実績もあります。

鞍上の丹内騎手は今年キャリアハイの成績を残している最中で、クイーンSでも同馬を初タイトルへ導いたジョッキー。

実績を踏まえると今回のハンデは決して軽くはありませんが、それでも地力は上位。ここは2つ目の重賞タイトル奪取に期待したいと思います。