【チャンピオンズC】若武者の挑戦は無謀か、戦略か。データが示す可能性の扉

3歳馬の頂点に立つナルカミが古馬G1へ挑む

3歳馬の頂点に立つナルカミが古馬G1へ挑む


今週はダート王決定戦のチャンピオンズC(G1、中京ダ1800m)が行われます。

昨年・一昨年は同じ馬が同じ着順で終わるという珍しい決着でしたが、連覇を果たしたレモンポップはすでに引退。さらにフォーエバーヤング、ミッキーファイトといった現役トップクラスも不在。

そのなかで人気を集めそうなのが、JDCを制して3歳チャンピオンに輝いたナルカミです。

では、過去にも3歳でこのレースに挑戦した馬はどんな結果を残してきたのか。過去10年のジャパンダートダービー(JDD)・ジャパンダートクラシック(JDC)好走馬の、同年チャンピオンズC成績を振り返ってみましょう。

▼3歳馬のチャンピオンズC成績(過去10年)
[2-2-2-12] 複勝率33.3%


▼JDD・JDC好走馬の同年チャンピオンズC成績
[2-1-0-4] 連対率42.9%

15年ノンコノユメ1着
→チャンピオンズカップ2着

16年ゴールドドリーム3着
→チャンピオンズカップ12着

18年ルヴァンスレーヴ1着
→チャンピオンズカップ1着

18年オメガパフューム2着
→チャンピオンズカップ5着

19年クリソベリル1着
→チャンピオンズカップ1着

22年ノットゥルノ1着
→チャンピオンズカップ8着

24年サンライズジパング3着
→チャンピオンズカップ6着

過去10年で3歳馬の出走率はわずか11.5%。中心は4歳(24.4%)~5歳(23.7%)と、競走馬としてピークを迎える馬が主役のレースです。

それでも3歳馬のうち3頭に1頭が馬券内。数は少なくとも、参戦=勝ち負けできる素質馬であることが数字から見て取れます。

さらに、馬券圏内に来た3歳馬6頭のうち3頭がJDD・JDCで好走した馬。世代頂点の実力は、古馬相手でも互角以上に戦えることを裏付ける傾向と言えるでしょう。

そして今年参戦のナルカミルクソールカフェは、どちらも条件はクリア。また、ナルカミは言うまでもないですが、ルクソールカフェもJDCでは3着に、前走の武蔵野Sでは並みいる強豪を撃破しタイトル獲得と、こちらも勢いは十分です。

世代戦で能力を証明したこの2頭が栄冠を手にする瞬間が訪れるのか。是非ともこの一戦に注目してください!